TOYOTA GAZOO Racing WRTからWRC世界ラリー選手権に参戦している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、11月19日に行われた『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』のSS21において、今大会10度目となるステージウインを飾った。

 母国ラリーの最終日を総合6番手で迎えた勝田は、競技4日目“デイ4”の午前中に行われたSS19でこの日最初のステージベストを記録し、同時にMスポーツのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)を逆転。総合5番手に浮上する。

 これにより彼の次のターゲットは総合4番手につけるエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)に。午前のループ完了時点での両者のタイム差は16.2秒だった。

 岐阜県中津川市の中津川公園でのタイヤフィッティングゾーンを経て開始された午後のループのオープニング、SS20“エナシティ2”では勝田はグリップ不足を訴え、同ステージでこの日3度目のステージウインを飾ったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)から13.4秒遅いタイムでステージ4番手に。一方のラッピはチームメイトから3秒落ちの2番手にタイムを記録し、対勝田のギャップを26.6秒に拡げてみせる。

 トヨタの1-2-3-4フィニッシュ達成のため、前日に「プッシュを続けていく」と語った勝田は続くSS21で失ったタイムの一部を取り戻す。彼は午前中にトップタイムを記録した“ネノウエコウゲン”の再走ステージでふたたび最速タイムを記録。ライバルとのタイム差を6.8秒縮め、最終パワーステージを前にその差を19.8秒としている。

 なお、競技2日目からワン・ツー・スリー体制を築いているTGR-WRT勢のエルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラ(いずれもトヨタGRヤリス・ラリー1)の3名は依然として順位をキープしており、この中でエバンス/スコット・マーティン組が総合首位を快走している。

 SS19で日本人ドライバーに逆転を許したタナクは、SS20で勝田のステージタイムを上回ったがSS19での遅れが響き総合では22秒後方の6番手につけている。

 今季のWRC2チャンピオンであるアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が同クラス首位、総合では7番手に。今朝の時点で“2冠王者”を僅差で追いかけていたグレゴワール・ミュンスター(フォード・フィエスタ・ラリー2)はSS18でのスピンによって遅れたあと、SS20で再度スピンを喫した。この際にリヤからコース脇に転落してしまい、復帰叶わず無念のリタイアとなった。Mスポーツのクルーは無事が確認されている。

 このアクシデントの後、恵那市の小学生が描いた図案をマシンカラーリングに採用しているニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、ミュンスターに代わってWRC2クラス2番手/総合9番手に浮上し、プジョー208ラリー4で母国ラリーに参戦している新井大輝が総合10番手に入っている。

 WRC第13戦ラリージャパン最後のステージ、ウルフ・パワーステージ(SS20“アサヒコウゲン2”)は、このあと14時15分から開始される予定だ。