11月19日、マカオのギア・サーキットでFIA GTワールドカップの決勝レースが行われ、メルセデスAMG・チーム・ランドグラフのラファエル・マルチェッロ(48号車メルセデスAMG GT3 Evo)が優勝を遂げた。マルチェッロはコロナ禍前の2019年に続く優勝となり、史上初めてとなる2度のワールドカップ制覇者となった。

 ワークス格のチーム・ドライバーを含む20台を集めた4年ぶり開催のワールドカップで、マルチェッロは17日金曜日の予選から速さを発揮。2分14秒542というタイムでポールポジションを奪い、これにアウディスポーツ・アジア・チーム・アブソリュートのアウディR8 LMS GT3 Evo2を駆るエドアルド・モルターラ、メルセデスAMG・チーム・クラフト・バンブー・レーシングのマーロ・エンゲルと続いた。

 18日土曜日、12周で争われた予選レースは、オープニングラップから接触によりセーフティカーが導入され、さらにリスタート後には“ハローキティ”ペイントが施されたUnoレーシング・チーム50号車アウディのアダリー・フォンの激しいクラッシュによるバリア修復とコース清掃のため、赤旗が提示される波乱に満ちた展開となった。

 これによりレースは残り2周のスプリントの様相を呈したが、スタートからトップを堅持したマルチェッロがトップチェッカーを受けた。2位には、スタートでモルターラをかわしたエンゲルが入り、モルターラが3位表彰台に立った。

 予選レースのフィニッシュ順でスタートする19日日曜の決勝『FIA GTワールドカップ』は16周。3番手から前の2台を追いたいモルターラだったが、背後のシェルドン・ファン・デル・リンデ(チームWRT/BMW M4 GT3)からアタックを受ける展開に。

 一方、首位スタートのマルチェッロはオープニングラップにおけるエンゲルとモルターラのプレッシャーを退け、首位を守った。

 レースは7周目、ハーモニー・レーシングのフェラーリ488 GTE Evoのウェイアン・チェンがリスボアで引き起こしたアクシデントにより、唯一のセーフティカーが導入された。

 リスタート時、2番手のエンゲルはシフトトラブルに見舞われ、残り7周というところでリタイアとなってしまった。

 首位を走り続けたマルチェッロはモルターラに2.5秒のギャップをつけてトップチェッカー。3位にはローヴェ・レーシングのアウグスト・ファーフス(BMW)が入り、以下ダニエル・セラ(ハーモニー・レーシング/フェラーリ296 GT3)、ダニエル・ジュンカデラ(クラフト・バンブー/メルセデス)、ローレンス・ファントール(TOROレーシング/ポルシェ911 GT3 R)というトップ6となった。

 マルチェッロは既報のとおりメルセデスAMGを離れることがアナウンスされており、その最後のレースを最高の形で終えることとなった。