2023年F1ラスベガスGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは7位、ジョージ・ラッセルは8位という結果だった。

 3番グリッドスタートのラッセルは、ファーストスティントではその位置を守って走り、セカンドスティントでは9番手からポジションを上げていった。しかし後方から近付いてきたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのバトルのなかで、フェルスタッペンがオーバーテイクした際に接触が起きてしまった。その責任があると判断されて、5秒のタイムペナルティを受けたラッセルは、最終スティントで9番手から4番手までポジションを上げてフィニッシュ、5秒を加算されて8位となった。

 ハミルトンは、スタート直後にカルロス・サインツ(フェラーリ)にヒットされ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のスピンによる混乱を避けるなかで、10番グリッドから15番手にまで後退してしまった。

 その後、ポジションを上げていったハミルトンは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とのバトルのなかで接触が起きてタイヤがパンク、すぐにピットに入ることができなかったため、時間を大きくロスし、最後尾近くまで順位を落としてしまった。最終スティント開始時点では17番手だったが、そこからは順調にポイント圏内へと近づいていき、最終的には8位でフィニッシュ。ラッセルの降格で7位に繰り上がった。

 トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「3回の接触によってフラストレーションがたまるレースになった」「今夜は何ひとつうまくいかなかった」と嘆いた。

 メルセデスは再び低調に終わり、コンストラクターズ選手権2位の座は維持できたものの、3位フェラーリとの差はわずか4ポイントにまで縮まってしまった。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(50周/50周)
10番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ハード

 本当に厳しいレースだった。ハードタイヤでスタートし、最初はトリッキーだった。ターン1でサインツから追突されて、大きな衝撃を受けたが、前のグループに衝突しないように気を付けた。そうしている間にいくつもポジションを失った。

 その後は、順位を上げていくことに集中した。最高の気分だったよ。タイヤの感触が良く、ペースも強力だった。ピアストリのインに飛び込んだ時、何が起きたのかはっきりとは分からない。後ろから大きな衝撃を受けたのを感じた。でもあれはレーシングインシデントだったと思う。パンクはすぐに起きたわけではなく、ピット入口を過ぎた後に、リヤが動いているのを感じた。それで、丸々1ラップ、低速で走行しなければならなかった。

 それでも最終的にレースに復帰して、ポイントを稼ぐことができたことに感謝している。このマシンには長所はあるけれど、パフォーマンスを引き出すことが時に難しい。昨日の予選ではその問題に苦しんだ。でもレースではペースの良さを示すことができてうれしい。

 それから、エキサイティングなレースが行われたことにも感謝している。このトラックがこれほど素晴らしいとは予想していなかった。たくさんのバトルがあり、オーバーテイクのチャンスもあった。この週末に対して否定的な意見を持っている人もいたけれど、彼らが間違っていたということをラスベガスは証明したと思う。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(50周/50周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

 今日のレースは僕自身が問題だった。フェルスタッペンのことが見えていなかった。完全に死角に入っていて、それで接触が起きた。完全に僕のミスだ。彼らの方がはるかに速いことは分かっていたから、ポジションを譲ることに抵抗はなかった。僕たちが戦う相手はフェルスタッペンではなく、タイヤマネジメントをしっかり行うことの方が大事だと分かっていたんだ。

 表彰台が見えていただけに本当に残念だ。セーフティカー導入によって、レースの流れが変わった。今日は再びチャンスを投げ捨ててしまったように感じる。今は本当にがっかりしている。これが僕たちのシーズンのストーリーだけど。

 アブダビに向かうにあたって、ポジティブな面もいくつかある。今日はコース上で2番手争いをしていたんだ。最終戦でコンストラクターズ選手権2位の座を維持するためには、強力な結果を出す必要がある。