TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は11月25日、2024年のWEC世界耐久選手権とWRC世界ラリー選手権の参戦体制を発表した。そのなかでTGR WECチャレンジドライバーの宮田莉朋が、F1登竜門として開催されているFIA F2とヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に参戦することが明らかにされた。

 現在24歳の宮田は、2023年シーズンのスーパーGT GT500クラスにTGR TEAM au TOM‘Sから、全日本スーパーフォーミュラ選手権にVANTELIN TEAM TOM’Sから参戦し、国内最高峰の両カテゴリーでドライバーズタイトルを最年少で獲得した。

 宮田は、2023年5月には将来WECで活躍できるドライバーの育成・輩出を目指して実施されているTGR WECチャレンジプログラムに選出されており、6月のル・マン24時間レース、7月のモンツァ6時間レースにおいてはTGR WECチームに帯同している。

 また、9月に富士スピードウェイで開催されたWEC第6戦富士6時間レースにおいてもTGR WECチームに帯同予定だったが、宮田は急遽、LMGTEアマクラスに参戦するケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoの第3ドライバーを務めることに。急な世界選手権デビューとなったが、クラス3位を獲得し表彰式にも登壇した。

 TGR WECチャレンジドライバーであり、国内トップカテゴリーでダブルタイトルを手にした宮田の2024年シーズンの参戦カテゴリーについては大きな注目が集まっていた。そんななかで実施されたTGRの世界選手権体制発表会において、中嶋一貴TGR-E副会長より、宮田のTGR WECチームのリザーブドライバー就任。さらにFIA F2、そしてELMSへのシリーズ参戦が明らかにされた。

 現時点でFIA F2に関しては「チームは未定です」との中嶋一貴TGR-E副会長が述べており、どのチームから参加するのかについては明らかにされてはいない。なお、ELMSについてはニコラ・ラピエールがマネージング・ディレクターを務めるクール・レーシングから、37号車のステアリングを握ることがチームからの発表で明らかにされている。

 FIA F2はF1直下の登竜門カテゴリーであり、全戦がF1のサポートイベントとして開催。2023年シーズン、日本からはホンダ/レッドブル育成の岩佐歩夢がフランスのダムスから参戦し、全14大会中13大会終了時点でドライバーズランキング3位につけている。2024年シーズンにはダラーラ製の新型シャシーが導入され、初開催となるカタールを含め、全14戦28レースが予定されている。

 宮田のFIA F2参戦が実現すれば、2009年にGP2に参戦した小林可夢偉以来となる、トヨタ育成日本人ドライバーのF1直下へのチャレンジとなる。なお、FIA F2ポストシーズンテストはF1、およびFIA F2最終戦終了後の11月29日〜12月1日に、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催される。