オフロードレースのレジェンドであり、ワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』でも優勝経験を持つカイル・ルデュックが、去る11月11日に42歳の若さでこの世を去り、彼が活躍を演じた各シリーズは哀悼の意を示している。

 昨年11月からステージ4の頭頸部がんと闘っており、6月初めに診断を公表していたルデュックは、回復に専念するため2023年シーズンを欠場すると宣言。それでも彼は回復に向けて楽観的であり、トラック復帰を目指してワークショップの最新情報をインスタグラムに定期的に投稿していた。

 創設初年度となった2021年にはセギTVチップ・ガナッシ・レーシングの一員として、続く2022年も引き続きNO.99 GMCハマーEVチップ・ガナッシ・レーシングのエースとして同郷サラ・プライスとペアを組んだレジェンドは、昨季前半戦まで連続出場を続け、サルディニア島で開催されたNEOM Island X Prix IではCGRにシリーズ初優勝をもたらした。

 地元アメリカではオフロードのスペシャリストとして通算100勝以上をマークしてきたルデュックは、キャリアを通じてショートコース・オフロードレースで活躍。プロ4チャンピオンシップで7回、同じくルーカスオイル・オフロード・レーシングシリーズでは6回、そして近年のチャンピオンシップ・オフロードシリーズやその他のカテゴリーでも数多くのシリーズタイトルを獲得してきた。

 その早すぎる訃報に接し、エクストリームEも逝去翌日には次のようなリリースを発表している。

「元シリーズレース優勝者のカイル・ルデュックが亡くなったことを知り、悲しんでいます。42歳の彼には妻のアンバーとふたりの子供が残されています。エクストリームEチームは、この困難な時期にルデュック・ファミリーに支援と哀悼の意を表します。モータースポーツ・コミュニティ全体で彼のことを惜しむことになるでしょう」

 同じく、亡くなった当日に公式声明を出したチャンピオンシップ・オフロードは「7度のプロ4チャンピオンであるカイル・ルデュックが、1年間にわたる癌との闘病の末に亡くなったというニュースをお伝えするのは非常に重い気持ちです」と、その想いを綴った。

「ルデュックは今でもオフロード界の伝説であり、2020年のチャンピオンシップ・オフロードのタイトルを含め、ショートコース史上最も勝利を収めたドライバーのひとりです。彼は情熱的なチャンピオンであり、激しい競争相手であり、その感染力のあるエネルギーはトラックの内外で惜しまれることになるでしょう」

「私たちの思いと祈りはルデュックの一家とカイル・ルデュック99レーシングの全員に捧げられます」