11月22日、アルピーヌは2024年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦する6名のドライバーラインアップを発表した。

 ミック・シューマッハー、フェルディナンド・ハプスブルク、ポール・ループ・シャタンの3名が新たにアルピーヌのドライバー・ロスターに加わり、既存のニコラ・ラピエール、シャルル・ミレッシ、マシュー・バキシビエールとともに、2台の新型LMDh車両『アルピーヌA424』を走らせる。

 ラピエール、ミレッシ、バキシビエールの3人は、これまでもA424のテストで同車両のステアリングを握っており、先週にはスペインのモーターランド・アラゴンで30時間耐久テストも完了させている。

 6人のドライバーの組み合わせ、ならびに車両のレース用カラーリングは、2月7日の発表会で明らかにされるという。

「この6人のドライバーを迎えることができ、本当に嬉しく思う」とアルピーヌ・モータースポーツのブルーノ・ファミン副社長は述べた。

「(チームマネジャーの)フィリップ・シノーとともに、我々は世界耐久選手権の最高のカテゴリーでアルピーヌのカラーをもっともよく表現できる、速くて信頼性があるだけでなく、真のチームスピリットと優れたレース洞察力を示すドライバーを求めた」

「たとえばシャルルには若さがあり、ニコラは耐久レースの経験から若いドライバーを指導するなど、彼ら全員がそれぞれの経験と資質をプロジェクトに持ち込んでくれることを願っている」

「そしてミックもまた、 彼の持つ経験は最高レベルで得られたものだ。彼にしてみれば耐久レースへの初めての挑戦かもしれないが、このプロジェクトに対する彼の熱意と、我々に加わりたいという意志は明白だ。 彼は本当に貴重な人材になると確信している」

 7度のF1世界王者に輝いたミハエルを父に持ち、2021年と2022年にハースF1チームから43回のF1グランプリに参加したミックは、耐久スポーツカーレースへの初参戦を迎えることになる。既報のとおり、彼は2023年10月にヘレスでの数日間にわたるテストに参加し、A424のステアリングを握った。

「僕にとって、FIA WECハイパーカーカテゴリーにおけるアルピーヌとの新たなチャプター(章)が、始まる」とミックは語った。

「クルマは印象的で、始めるのが待ち切れない。僕はシングルシーターで育ってきたので、クローズドコックピットとフェンダーでカバーされたホイールを備えたクルマを運転することは、ドライビング・スキルを磨く絶好の機会だ」

「今年はレースがとても恋しかったんだ。僕は子どもの頃からレースが大好きだったけど、他のドライバーがコースに向かうのを見るのは、つらいときもあった」

「耐久レースは僕にとって新たな挑戦となるけど、来年はアルピーヌとともに素晴らしい瞬間を共有できると確信していいる」

 一方、ハプスブルクとシャタンはどちらも、LMP2クラスで数年間の成功を収めた後、トップカテゴリーへとステップアップすることになる。両ドライバーは、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでタイトルを獲得した経験を持つ。

 ハプスブルクは昨年、プレマとともにタイトルを獲得し、シャタンは2013年にシノー率いるシグナテックをチャンピオンの栄光に導いた。さらにシャタンは、シグナテックのWEC初年度となった2015年をともに戦い、2019年にはIDECスポールで2度目のLMP2タイトルを獲得した。

 さらに、ハプスブルクは2021年にル・マン24時間レースでのクラス優勝を経験し、この年、チームWRTとともにWECのタイトルも獲得している。

 ハプスブルクは、モーターランド・アラゴンで行われた最近のテストで、初めてA424をテストドライブした。

「アルピーヌとともにこの挑戦ができることに興奮しているよ」とハプスブルク。

「疑問を挟む余地はない、これは僕がモーターレーシングのキャリアで経験してきたどれよりも、ステップアップしたものになる。アルピーヌと契約したその日から、僕は子どもの頃の夢が叶ったことに気づいたんだ」

「僕はすぐにモーターランド(・アラゴン)でチームの一員だと感じたが、プレッシャーは明白なものだった。耐久フォーマットのテストから始めると、新しい環境に慣れるのは難しいことかもしれないが、すぐに自信を感じたよ」

「2024年がどんなシーズンになるのか楽しみだし、信頼を裏切らないように全力を尽くしたい」