今週末の11月23〜26日に開催される『ヴァイロ・アデレード500』にて、いよいよ2023年最終決戦を迎えるRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップが、来季2024年の暫定カレンダーを発表。60周年記念大会となる『サンダウン500』を含む2月から11月までの全12戦が予定され、シーズンはバサースト12時間から2週連続イベントの一環として“聖地”マウントパノラマで開幕を迎える。

 またスーパーカーのモータースポーツ部門責任者エイドリアン・バージェスの離職に伴い、これまでフォード陣営ティックフォード・レーシングの代表を務めてきたティム・エドワーズの新規就任が発表されている。

 恒例の10月第2週にも年間最大のハイライトたる『バサースト1000』を控える2024年RSCカレンダーだが、来季はいきなり長距離フォーマットの『バサースト500』で幕を開けると、こちらも定番となったF1オーストラリアGPサポートイベントのためにメルボルンへと向かい、続いてタウポでの新しい大会のためひさびさのニュージーランドへ上陸する。

 この『タウポ・スーパー400』は新規導入となる2ヒートの200kmレースが実施されるカレンダー上の2戦のうちのひとつに。そして後半戦突入となる9月末のサンダウンでは、耐久カップ登録戦としてコドライバーが共闘するとともに、イベントの60周年記念を盛大に祝うことになる。

 シリーズCEOを務めるシェーン・ハワードも、カレンダー策定に際し「2024年は、すでに我々のスポーツ史上最大のシーズンになる予感がある」と自信をみせる。

「サンダウンでの祝賀会はユニークなものとなり、オーストラリアのモータースポーツでこれまでに見られた偉大なレースのいくつかに敬意を表するものとなるだろう。そしてバサーストの“スーパーフェスト”では、マウントパノラマに挑戦する世界最高のドライバーたちを祝うため、ファンは2週間近くを費やすことになる。改めて、ファンに新しいものをもたらすという我々のビジョンをサポートしてくれたNSW(ニューサウスウェールズ)州政府とバサースト地域評議会に感謝したい」

 一方で、名物イベントでもあるニューキャッスル市街地戦とザ・ベンドの2戦がどちらもスケジュールから外れたが、後者は2025年に耐久イベント初開催でカレンダー復帰すると見込まれている。

「ザ・ベンドの経営陣と協議した結果、双方ともにサウスオーストラリア州の会場で初めて耐久イベントが開催される2025年に焦点を当てることが最良の結果であることに合意した。このサーキットは2018年以来、コース上で素晴らしい瞬間を生み出しており、スーパーカーでの耐久フォーマットに最適なはずだ。 2025年にザ・ベンドで耐久カップを初開催するとき、トラック上で何が起こるか。我々は皆楽しみにしている」

 その2018年からスーパーカーのモータースポーツ部門責任者を務めてきたバージェスは、今季2023年より導入されたGen3規定モデルの開発などシリーズの変革を主導してきたが、今季限りでその座から退くことがアナウンスされた。

■新たな役割に「本当にエキサイティング」とエドワーズ
「スーパーカーでの要職を辞するという決断は、私にとって非常に難しいものだったが、現時点では納得している」と心境を語ったバージェス。「私はここ数年、スーパーカーの勤勉な技術部門とモータースポーツ部門を率いてきたことを非常に誇りに思っており、スーパーカーで過ごした時間に今後も感謝を続けるだろう」

 今季始めにも飲酒運転容疑で追及を受けていたバージェスだが、今回の判断には「影響していない」ことも強調。その空いた席には、約20シーズンにわたりフォード陣営のトップチームで主導的な役割を果たしてきたエドワーズが就任し、チームの役割からチャンピオンシップでの主導的な立場に切り替え、シリーズのモータースポーツ部門を監督することが決まった。

「スーパーカーへの参加は素晴らしい機会であり、この光栄な仕事を喜んで引き受けるつもりだ」と決意を語ったエドワーズ。

「事実上、私の人生と社会人になってからのキャリアはすべてモータースポーツに費やされており、最高の組織のいくつかで働き、最高のイベントやチャンピオンシップで競い合う幸運に恵まれた。スーパーカーでこの役割に足を踏み入れることは、私や私の家族にとって本当にエキサイティングだ」

 この人事に際し、前出のハワードCEOも「来季からティムのような才能のある人物が、モータースポーツ部門の新しいゼネラルマネージャーとしてスーパーカーに加わることに興奮している」と歓迎の意を示した。

「このような競争が激しく技術的なチャンピオンシップにおいて、ティムの豊富な経験やリーダーシップの資質、そしてスーパーカーと海外の双方での成功により、彼はその役割に最適な人材だ」と続けたハワード。

「我々は今後数年間スーパーカーを向上させ続けるうえで、彼の戦略的ビジョンとスポーツに対する情熱が非常に価値のあるものになると信じている。そして過去5年間にわたるエイドリアンの献身的な貢献にも心から感謝している」

 そのバージェスは、最終戦のレースウイーク走行開始を前に来年2月1日付けでチーム18加入を発表し、オーナーのチャーリー・シュワルコートとの再タッグを結成。2010年にディック・ジョンソン・レーシング(DJR)でジェームス・コートニーの初タイトル獲得を達成したふたりが、約14年ぶりにチームを率いることとなった。

「チャーリーと一緒にバンドを再結成できるのはエキサイティングだ」と、かつてはマクラーレンでアイルトン・セナやミカ・ハッキネンの成功物語も紡いだバージェス。

「任務の大きさを過小評価しているわけではない。競争は信じられないほど熾烈で、世界でもっとも競争の激しいチャンピオンシップのひとつだからね。だがチーム18は全体的に素晴らしい状態にあり、最終的にはチャンピオンシップを争える立場に立つことを楽しみにしている」

■RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ2024年カレンダー
ラウンド 開催日 開催地
Rd.1 2月23〜25日 バサースト500
Rd.2 3月21〜24日 メルボルン・スーパースプリント
Rd.3 4月19〜21日 タウポ・スーパー400
Rd.4 5月17〜19日 パース・スーパースプリント
Rd.5 6月14〜16日 ダーウィン・トリプル・クラウン
Rd.6 7月5〜7日 タウンスヴィル500
Rd.7 7月19〜21日 シドニー・スーパーナイト
Rd.8 8月16〜18日 タスマニア・スーパースプリント
Rd.9 9月20〜22日 サンダウン500
Rd.10 10月10〜13日 バサースト1000
Rd.11 10月25〜27日 ゴールドコースト500
Rd.12 11月14〜17日 アデレード500