11月25日、2023年MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラス 土曜日セッションがリカルド・トルモ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選で16番手を獲得し、スプリントは16位で終えている。

 初日はFP1で転倒があったものの、再舗装された路面に好印象を抱いていた中上は、セッションを重ねるごとタイムアップを図っていた。土曜日の予選ではQ2進出を目指して、FP2ではセットアップを詰めていたようだ。

 FP2を18番手で終えた中上は、予選Q1はフロントにミディアム、リヤにソフトタイヤを履いて挑んだ。ファーストアタックでは自己ベストを更新できず、1分30秒331の10番手にとどまっていた。

 終盤に差し掛かると、リヤのソフトタイヤのみを新品に履き替えて再度アタックを開始する。しかし、1分30秒台の壁をなかなか突破できないままラストアタックに入ると、セッション終了間際に自己ベストを1分29秒864に更新。予選Q1敗退となったが、最後にタイムを更新して順位を上げ、16番グリッドを獲得した。

 ドライコンディションとなったスプリントレース、中上はフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。スタートでは、16番グリッドから出遅れて19番手までポジションを落としてしまう。翌周には18番手に順位を上げると、チームメイトでありライバルのアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)の追撃を受けながらも、前方を追っていく。

 一時は、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)にパスされて19番手に後退してしまう。しかし、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の転倒によりひとつ順位を上げると、最後はそのまま18位でチェッカーを受けた。しかし、フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)とルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)による2度目のタイヤ最低内圧の違反で3秒加算のペナルティがあったため、中上は最終的に16位に繰り上げとなった。

 スプリントではリヤタイヤのエッジグリップの不足により、目標としていた1分30秒台で周回を重ねられなかったことから課題が残るものとなったようだ。日曜日に行われる決勝レースでは、土曜日の課題を分析してさらにタイムアップとポジションを上げて少しでもいい結果で締めくくることができるだろうか。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(予選:16番手、スプリントレース:16位)
「スプリントではエッジグリップの不足で、思うように攻めることができませんでした。そのため、ペースを上げることも、オーバーテイクが難しいレースになりました。Q1では1分29秒台までタイムを上げられたので、その走りに近づけなかったことも残念です。明日の決勝では、今日の課題を解消できるようにしたいです」