11月25日、2023年MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラスの土曜日セッションがリカルド・トルモ・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは予選9番手を獲得し、スプリントは3位を獲得した。また、ジョアン・ミルは土曜日以降のセッションは欠場となった。

 日本勢の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選16番手、スプリントレースは16位、アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)は予選20番手、スプリントレースは19位となった。

 初日は単独アタックで好タイムを出していたマルケスは、FP2でも好調さを維持して4番手で終える。さらにその後の予選Q2では、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)の後追いとはなったものの、序盤から1分29秒台をマークする。終盤には1分29秒275へと自己ベストを縮め、その後もアタックを続行していたが、残り2分を切ったあたりで2コーナーにて転倒を喫してしまう。それにより、以降のタイム更新は叶わず、9番グリッドが確定した。

 スプリントレースでは、好スタートを決めて7番手に浮上。ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)とフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)のバトルが繰り広げられている隙に、3番手までポジションを上げる。その後すぐにマルティンに交わされるも、4周目にファステストをマークしながら前を走る3台を猛追していく。

 激化するトップ4台のバトルに加勢すると、8周目にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)を捉えて3番手に浮上する。その後トップ2台からは少し話される展開となったが、ビニャーレスの追跡を受けながらも最後まで3位を守り切ってチェッカーを受けた。第14戦日本GP以来の3位獲得となり、表彰台に上がるとファンから大きな祝福を受けるなかで、目には涙も浮かべて感無量な様子も見せていた。そんなマルケスは、日曜日に行われる決勝が、ホンダとして走るラストレースとなる。

 ミルは、初日に行われたFP1の序盤に8コーナーにて転倒を喫し、その後は検査を受けるために病院に向かったため、プラクティスは走行を見合わせていた。幸い大きな怪我はなかったようだが、首の痛みがあることから土曜日以降のセッションを欠場する判断に至った。それにより、ミルの移籍1年目は計26ポイントでシーズンを終える結果となった。

 初日からアグレッシブな走りを見せていたリンスだが、予選Q1の序盤は自己ベストを更新できていなかった。中盤頃に1分30秒257をマークして、自己ベストを短縮するが、以降はタイムアップが図れずに20番手となった。スプリントレースではスタートでひとつ順位を上げると、前を走る中上とバトルを繰り広げた。終始19番手と後方での走行となったが、大半を1分30秒台のペースをキープして、しっかりと完走を果たした。

■マルク・マルケス(予選:9番手、スプリントレース:3位)
「ヘルメットやブーツなど、欲しいものはすべてプレゼントできるけれど、最高のプレゼントは、コース上から贈るものだよね。それが今日の目的だったんだ。レプソル・ホンダ・チーム、HRC、そして、この11年間ともに歩んできた仲間に何かを与えることができたよ。スプリントでは、さらに一歩、リスクある走りにしたことで、何度も転びそうになったんだ。でも今日はいいスタートが切れたことで、いいレースをすることができた」

「この特別な瞬間をみんなと楽しむことができたし、表彰台でこみあげてくる感情と戦うのは、正直大変だったよ。チームのみんな、HRCのスタッフ、そして会場に来てくれたファンに、この瞬間をプレゼントできて本当によかった。明日も、今日のようなレースをすることが目標だけれど、コンディションやスタート方法など、いろいろなことを確認する必要があるね」

■中上貴晶(予選:16番手、スプリントレース:16位)
「スプリントではエッジグリップの不足で、思うように攻めることができませんでした。そのため、ペースを上げることも、オーバーテイクが難しいレースになりました。Q1では1分29秒台までタイムを上げられたので、その走りに近づけなかったことも残念です。明日の決勝では、今日の課題を解消できるようにしたいです」

■アレックス・リンス(予選:20番手、スプリントレース:19位)
「スプリント前半はフィーリングがよくて、1分30秒台までペースを上げることが出来たんだ。しかし、後半は思うようにペースがあがらず、右足の痛みもあり、1分31秒台がやっとだった。明日の決勝は、LCRチームでの最後のレースになるから、楽しんで、しっかり完走したいと思っているよ」