アウディスポーツのファクトリードライバーであるクリストファー・ミースは、ニュルブルクリンク24時間レースでの2度の優勝など、そのキャリアを代表する成功をとも分かち合ってきたドイツのブランドとの関係にピリオドを打つ。

 34歳のドイツ人ドライバーは先週末、オーストラリアのアデレードで行われたファナテック・GTワールドチャレンジ・オーストラリアの2023年シーズン最終戦で、アウディのワークスドライバーとして最後のオペレーションを担当した。

 リアム・タルボットのチームメイトとして、アウディR8 LMS GT3エボII(アウディスポーツ・カスタマーレーシング・オーストラリア)のステアリングを彼握ったミースは、週末の計3レースで2位、優勝、2位をマーク。65号車アウディをシェアした僚友のシリーズタイトル獲得を完璧にサポートしてみせた。

 彼は来季に向け、この2023年にファクトリーサポートによるGT3プログラムを終了しカスタマーのサポートモデルに移行する計画を発表しているドイツメーカーのラインアップから離れるが、アウディドライバーの中には2024年まで契約を残している者もいるという。

 ミースは、インゴルシュタットのGT3チームの一員として選手権で成功を収めた最初のアウディドライバーのひとりであり、2009年のFIA GT3ヨーロッパ選手権でクリストファー・ハーゼとコンビを組み、フェニックス・レーシングのもとでシリーズ制覇を実現する。その後2011年と翌12年にバサースト12時間レースで連勝を達成。最初の年はヨースト・レーシング、2012年はフェニックスで勝利を掴んだ。

 また2015年のニュルブルクリンク24時間ではアウディスポーツ・チームWRTで、ニコ・ミューラー、ローレンス・ファントール、エドワード・サンドストロームとチームを組み、この年にデビューした第2世代のアウディR8 LMSで優勝。さらに、2年後の2017年にはケルビン・フェン・デル・リンデ、マーカス・ウィンケルホック、コナー・デ・フィリッピとともにランド・モータースポーツから同レースに挑み自身2度目の優勝を飾った。

 現BMWドライバーのデ・フィリッピとペアを組んで参戦し、シリーズチャンピオンを獲得した2016年のADAC GTマスターズでの活躍も彼のキャリアを輝かせるピースのひとつだ。

 GTワールドチャレンジ・オーストラリア最終戦を控えた先週金曜日、ミースは「ほとんどのものは永遠ではなく、今日はアウディスポーツのドライバーとして最後の週末を迎える日だ」とソーシャルメディアに綴った。

「僕にはまだ叶えたい夢がある。僕たちが一緒に成し遂げた成功は、僕が夢見ていたすべてだったと思うかもしれないし、そのとおりだ」

「すべては夢だった。でも、まだ終わっていないような気がする。ハングリーさは失われていないし、まだいくつかの目標がある。そこで新たな挑戦に立ち向かい、その目標を達成することにした」

「アウディスポーツでのキャリアを終えるこの場所は、僕がこの地を踏んですぐに好きになった国だ。アウディは若かった僕をバサースト12時間で2度優勝させてくれて、オーストラリアGT選手権でも勝たせてくれた。僕にとって夢だよ」