11月26日、2023年FIA F2最終戦/第14戦のフィーチャーレース(決勝レース2)が、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催され、岩佐歩夢(ダムス/レッドブル&ホンダ育成)は4位となった。

 25日に行われた最終戦スプリントレース終了時点でランキング3位につけていた岩佐だったが、10ポイント差でランキング4位につけていたジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング/アルピーヌ育成)がフィーチャーレースでポール・トゥ・ウインを飾り、ランキング3位に浮上。岩佐は最終的にドライバーズランキング4位で激戦の続いた2023年シーズンの戦いを終えた。

「とても厳しいレースになってしまいました。最後のレースで、チームに少なくともポディウムを届けたいと思っていたので残念です。スタートは悪くなく、アンダーカットを狙った戦略もうまくいったのですが、マシンの状態がよくありませんでした」と岩佐は明らかにした。

「昨日のダンパーのトラブルを直した結果、今度はオーバーステアが激しい状態となり、リアタイヤがオーバーヒートして、ペースが上げられない状態になってしまいました」

 5番手からスタートした岩佐はオープニングラップでゼイン・マロニー(ロダン・カーリン)をかわし4番手に浮上。その後アンダーカットを狙った岩佐は7周目という、もっとも早いタイミングでピットインし、ソフトからミディアムに履き替え、中盤には3番手まで浮上する。

 ただその後、マロニー、そしてフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)にかわされ5番手に後退。ただ、ファイナルラップで3番手争いを展開していたマロニーとベスティが接触。マロニーがマシンを止めたことで岩佐は、4位でチェッカーとなった。

 不調のマシンながら、4位チェッカーを受けた岩佐だったが、優勝のドゥーハンが獲得ポイントで3点岩佐を上回り、ランキング3位に浮上。岩佐はランキング4位で2023年シーズンのFIA F2シーズンを終えることとなった。

「シーズンを振り返ると、昨年(2022年)の後半のようにはうまくいかないことが多く、自分のミスやチームによるトラブルで落としたレースがあり、それがランキングに影響を与えたと思っています。終盤にチャンピオン争いには加われなかったし、最後は3位も守りきれませんでした。しかし、自分もチームもしっかり成長できたことは確かで、やるべきことはやったので、すべてがいい思い出です」と岩佐。

 そんな岩佐は、11月28日にアブダビで開催されるF1タイヤ&ヤングドライバーテストに、スクーデリア・アルファタウリから参加する。岩佐にとっては今回がF1初走行となる。

「この後、F1のテストでスクーデリア・アルファタウリのマシンをドライブします。F1がどういう世界なのか大変興味がありますし、F1チームを体験すること、そしてこれまでの経験がどう活かせるのかがとても楽しみです。ただ、チームのプログラムをしっかりこなし、マイレージを稼ぐことや、自分の仕事をしっかりやることが大事だと思っています。自分ができることをちゃんとやって、できる以上のことはやらないように気をつけます」

「来年についてはすでに発表されているように、日本でスーパーフォーミュラを戦います。カテゴリーが変わり、いろいろアジャストしなければならないことも多いですが、目標はもちろんチャンピオンですので、シーズン序盤から戦える体制を整えられるよう準備したいと思っています。日本での応援もよろしくお願いします」