マックス・フェルスタッペンがF1第23戦アブダビGPでポール・トゥ・ウインを決め、今シーズン19勝目を飾り、シーズンを締め括った。

 フェルスタッペンとレッドブル・ホンダRBPTにとって、2023年は記録づくめのシーズンだった。

 まず、フェルスタッペンの年間19勝は自身が持つ記録を更新する年間最多勝だ。またフェルスタッペンのこの勝利は通算54勝目であり、歴代3位の記録となった。

 レッドブル・ホンダRBPTにとっては、この最終戦の勝利は今シーズン21勝目だった。これにより、年間勝率は9割5分4厘となり、1988年にマクラーレン・ホンダが打ち立てた16戦15勝の勝率9割3分7厘を上回り、F1史上最高勝率を達成した。

 クリスチャン・ホーナー代表は、数々の偉業をこう讃えた。

「魔法のような1年だった。これまで1敗しかせず、シーズン21勝を挙げ、1988年のマクラーレン・ホンダの最高勝率を更新するとは考えてもみなかった。そのうえシーズン途中にはそのマクラーレン・ホンダが作った開幕からの連勝記録も更新し、『12』にした」

 さらにレッドブルにとっては、初のドライバーズ選手権1-2フィニッシュとなった。9番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレスが4位でフィニッシュし、12ポイントを追加したことで、チームはシーズン最多得点記録となる860ポイントを達成した。

 2023年シーズンに数々の栄光を手にしたレッドブル。しかし、ホーナーがレース後にまず語ったのは、チーム全員に対する労いの言葉だった。

「フィニッシュラインを迎えられたことをうれしく思うよ。この1年はマラソンのようだったからね」

 そのうえで、ホーナーはホンダへも賛辞を惜しみなく贈った。

「もちろん、この数々の偉業達成を支えていたのが、信頼性の高いエンジンを作ってくれたパートナーのホンダのおかげであることは言うまでもない」

 フェルスタッペンも「信じられないようなシーズンだった!」と語った後、こう続けた。

「RB19での最後のレースとなったアブダビGP。チェッカーフラッグを受けた後のインラップでは少し感傷的になってしまった。レッドブルのみんなに感謝している。来年も競争力のあるマシンを手に入れるためにファクトリーではみんなが懸命に働いている。とはいえ、ライバルたちも僕たちを負かそうと努力している。だから、僕たちがまた同じような成績を残すのは簡単ではない。でも、僕は戦いの準備はできているし、ライバルたちとの戦いを楽しみにしている」

 なお、2番手でチェッカーフラッグを受けたペレスは、47周目にランド・ノリス(マクラーレン)をオーバーテイクする際に接触。スチュワード(審議委員)から5秒加算のタイムペナルティを受け、4位に終わった。そのため、チェッカーフラッグを受けた後に無線でスチュワードを激しく罵倒していた。これを国際自動車連盟(FIA)は重くみて、レース後、ペレスに対して警告を与えている。