11月24〜26日に行われた2023年F1第23戦アブダビGPをもってスクーデリア・アルファタウリチーム代表としての職務を終えたフランツ・トスト。アブダビGP決勝終了後のコメントでレースを振り返ると同時に、F1関係者やファンに感謝の言葉を述べた。

 前身であるスクーデリア・トロロッソが創設された2005年からチーム代表を務めてきたトストは、チームがアルファタウリと名称を変更した後も重要な役割を果たしてきた。

 チームはトロロッソ時代の2008年にセバスチャン・ベッテルが雨のイタリアGPを制しチーム初優勝を挙げ、2018年にはマクラーレンとの提携が終了したホンダパワーユニットを搭載し始めると、2020年イタリアGPでピエール・ガスリーがチーム2勝目を飾っている。

 レッドブル・ジュニアチームに所属する若手ドライバーにとって、トロロッソ/アルファタウリで才能を見出されたドライバーは多い。2021年からF1に参戦している日本人ドライバーの角田裕毅もそのひとりで、ホンダとのエピソードなど、トストは日本人F1ファンにとっても馴染みが深い人物だろう。

 来季2024年は“コンサルタント”としてチームに関わる予定になっているが、18年間務めた“チーム代表”としては2023年アブダビGPがラスト。その最終レースでアルファタウリは角田が8位入賞、ダニエル・リカルドは15番手スタートから11位フィニッシュを果たした。

 アブダビGPの決勝について「スタートは裕毅が6番手、ダニエルが15番手。ふたりともスタートがうまくいき、1周目でポジションを落とすことはなかった」と振り返ったトスト代表。

「戦略面ではマシンを分けて、裕毅は1ストップ、ダニエルは2ストップを選択した。だが、この戦略は間違った決断で、裕毅が2ストップ戦略を採っていれば6位か、少なくとも7位でフィニッシュできたと思う。なぜなら、裕毅は最後のラップで追い抜いた他のドライバーよりも速かったからだ」

「この結果、今年はコンストラクターズランキング8位でシーズンを終えることになった。もちろん、目標はランキング7位だったから残念だ。でも、マシンについては、新しいフロアが空力面で非常にうまく機能したため、来年のマシンにつながるポジティブな要素があった」

 このアブダビGPが自身にとって最後のチーム代表でのレースとなるトスト代表は、続けて18年間にわたる感謝の言葉を続けた。

「このアブダビGPが私にとって最後のレースになった。この場を借りて、応援してくれたすべてのF1ファン、FIA(国際自動車連盟)、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、すべてのF1チーム、ホンダ、ピレリ、この18年間良い協力関係を築けたすべての人たちに感謝したい」

「そしてもちろん、私のチームと幸運にも一緒に仕事ができたすべてのドライバーたちにも感謝したい。彼ら全員の将来が成功することを祈っている」