11月28日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでF1参戦全10チームによるタイヤ&ヤングドライバーテストが行われた。スクーデリア・アルファタウリから参加した岩佐歩夢はこの日にF1を初ドライブし「本当に素晴らしかったです!」とチームのリリースでコメントした。

 ホンダ&レッドブル育成の日本人ドライバーとして、2023年はFIA F2に参戦し、ドライバーズランキング4位でシーズンを終えた岩佐。今回のテストには同じ日本人ドライバーの角田裕毅が所属するアルファタウリから参加し、2023年型マシンのAT04を初ドライブした。

 テストでの岩佐は、終日走行を重ねたものの、セッション終盤にトラブルでマシンを止めてしまったことから最終アタックは叶わなかった。それでもレギュラードライバーの角田から0.183秒差となる1分25秒753のベストタイムを記録し、自身初となるF1マシンでの走行を無事に終えている。

 テスト終了後、岩佐は「レッドブル、スクーデリア・アルファタウリ、ホンダのみなさん、ありがとうございました。本当にファンタスティックで素晴らしかったです!」とチームのリリースでその感想を語った。

「午前のプログラムは、すぐに限界までプッシュするのではなく、徐々にペースを上げていくようにしていました。午後になってからは、新しいタイヤを履き始めてさらにプッシュできるようになりました」

「残念なことに、この日最後のアタックラップの前にマシントラブルが発生し、テストは早めの終了となってしまいました。トラブルの原因はまだ正確に分かっていないため、引き続き調査を続けます」

「ですが、僕はこの一日を楽しみ、多くの経験を積んで、マシンやコース、そしてチームについて多くのことを学びました。 今日学んだことが将来のレースに大いに役立つと確信しています」

 アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、リリース内でテストを振り返ると同時に、岩佐のF1初ドライブにコメント。フィードバック能力と成長に好印象を抱いている様子だ。

「歩夢をチームに迎え入れ、2023年シーズンの走行最終日にAT04をドライブする機会を与えられたことをうれしく思う」とエドルズ。

「彼はまずクルマの特性を把握し、これまでのデータと比較するためのエアロマッピング作業からテストを開始した。この作業は完了までに時間がかかるため、通常のレースウイーク金曜日のプラクティスセッション中に完了する余裕はないんだ」

「ただ、ベースとなるマシンで数回走行した後、歩夢がすぐに慣れてきたことは明らかだったので、一連のセットアップテストとタイヤ作業を完了することができた。この結果は、レギュラードライバーたちと検討してきた最近のセットアップの方向性について、私たちの信念を裏付けるものだった。その後は来年に向けたテスト項目のデータベース構築に着手することができた」

「歩夢はチームのために非常に堅実な仕事を行い、一歩も間違うことはなかった。 彼のフィードバックは明確かつ簡潔で、テスト項目に沿ったものだった」

「歩夢はソフトコンパウンドで2度の走行を行い、最初のスティントでは良いパフォーマンスを引き出すことができていた。しかし、まだ調査中である車両トラブルにより、2回目のスティントを完了することはできなかった」

「問題はあったにせよ、全体的には生産的な一日だった。予定していた項目はすべて完了し、歩夢の成長が随所で見られたテストだった」