ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのトップカテゴリーであるLMP2クラスに参戦するAOレーシングのチーム代表、グンナー・ジャネットは、AOレーシングがTFスポーツと結んだ新たなパートナーシップが2024年ル・マン24時間レースのエントリー権獲得に繋がることを期待していると語った。

 すでに報じられているとおり、AOレーシングとポーランドの石油会社オーレンは、トム・フェリエ率いるTFスポーツとタッグを組み、ELMSのLMP2クラスで新たにオーレン・チームAO・バイ・TFとして活動することになった。

 ELMSのラインアップには、チームの共同オーナーであるPJ.ハイエットらAOレーシングのドライバーは含まれていないが、ACOフランス西部自動車クラブの選考委員会に認められたマシンの中にブロンズドライバーのハイエットが入れば、ル・マンでのドライブが可能となる。2023年のWEC世界耐久選手権でAOレーシングがチーム・プロジェクト1とタッグを組んでGTEアマクラスに参戦したことは記憶に新しい。

「ル・マンに戻りたいと強く思っている」とジャネットはSportscar365に語った。

「ELMSでTFスポーツとパートナーシップを組むことで、我々が求めている結果(ル・マンへの出場権獲得)が得られると期待しているよ」

 彼によれば、両チームのドライバーの数名はWECに参戦しているためAO・バイ・TFがメンバーをそのままにル・マンへ参戦することはできず、ドライバーラインアップの案はまだ流動的だという。

 全6戦で争われるELMSでルイ・デレトラズとジョニー・エドガーとチームを組むロバート・クビサは、ル・マンではAFコルセのフェラーリ499Pをドライブする。また、AOレーシングのIMSAプロジェクトで同チームのドライバーを務めるポール・ループ・シャタンは、アルピーヌのハイパーカーでWECに参戦する予定だ。

「エントリーが決まるまでは、すべてが未定だ」と語るジャネット。

 WECからLMP2が除外されたにもかかわらず、ACOはELMSのエントラントを中心に少なくとも15台のLMP2マシンがル・マンのグリッドに並ぶことを約束している。例年、ル・マンのエントリーリストは2月末の発表される。

 ジャネットは、AOレーシングとTFスポーツのパートナーシップは「非常にたくさんのこと」を通して生まれたと述べた。

「簡単な出会いや紹介で何が起きるかはわからないものだ。TFとは8月にコルベットでWECのテストを行い、そこから色々と話をするようになった。それがスタートだよ」と説明した同氏。

「それからロドリゴ(・セールス)の紹介でルイスと知り合い、いろりろと話を始めた。IMSAではTFのエンジニアのひとりが、年間を通してLMP2マシンのエンジニアを担当している。それがパートナーシップの原点なんだ」

「こうしたことの多くはゲイリー・デイビスがテクニカルディレクターとしてTFに加わったことに起因している。僕らの仲間の多くはゲイリーと仕事をしたことがあるからね」

「これは一緒にやると本当に面白いことになりそうだ、と思えるようなピースがたくさん集まったんだよ」