1月23日から、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われているスーパーGTのウインターテスト。8台のGT500車両が走行しており、そのうちTCD(トヨタ・カスタマイジング・アンド・デベロップメント)の開発車両である90号車が走行を重ねているが、他の2台のGRスープラとは外観に細かい違いが見て取れる。

 2024年のスーパーGTに向けては、ホンダがシビック・タイプR-GTを投入。2023年までのNSX-GTとは大きく外観が異なっている。またニッサンは車名も『ZニスモGT500』に変更されていることから分かるとおり、ノーズ形状が2023年までの『Z GT500』とは異なっており、外観上に違いが見られる。

 一方、TOYOTA GAZOO Racingはベース車両はGRスープラで変更はなく、今回のセパンでのウインターテストに登場したTCD(トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)が走らせる開発車両の90号車も、カーボンブラックの外観は遠目から一見するとこれまでとあまり変わらないようにも見える。少なくとも、2023年7月に岡山国際サーキットで行われた3メーカー合同のテストでは、2023年までのモデルとはあまり変化が感じられなかった。

 しかし、今回のセパンで走行した90号車を、同じくセパンで走ったTGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車、TGR TEAM Deloitte TOM'Sの37号車と比較すると、現行GT500規定での重要な開発ポイントであるラテラルダクト周辺をはじめ、違いが見て取れる。

 もちろん細かな空力の狙いなどはまだ秘密に包まれているが、外観から違いを見つけると多岐に渡る。まず前面から見ると、グリル内部のエアの導風が違っているほか、ボンネット上にあったNACAダクトがなくなっている。また、90号車はちょうどカーナンバーが貼られている位置がやや盛り上がっている。さらに、ノーズのトヨタエンブレム周辺の開口部も少し小さくなっている。またサイドのラテラルダクトに目を移すと、19号車と90号車では明らかに形状が異なっており、違いが見て取れる。

 各メーカーとも、2024年の空力についてはまだ確定はしていないようで、セパンに登場したニッサンZニスモGT500も岡山やニスモフェスティバルからはわずかに形状の違いがある。またホンダ・シビック・タイプR-GTもお披露目時とはラテラルダクト周辺に違いがみられた。各車とも、今回の形状が最終的なものではないようだが、逆に言えば開幕までの重要な開発ポイントとも言える。今後国内でのテストも使いながら、最終的な形状が確定されていきそうだ。