レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2024年のF1では、いつもの4チームが現世界チャンピオンに対する攻撃の先頭に立ち、さらなる接戦が見られるだろうと予想している。

 2022年にグラウンドエフェクトレギュレーションが導入されて以来、レッドブルはF1の頂点に君臨している。ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方を制覇したチームは、昨シーズンも前進を続け、圧倒的優位に立つRB19が22戦中21勝を挙げるという驚異的な成績を収め、勇猛果敢なマックス・フェルスタッペンは3度目の世界タイトルを獲得した。

 レッドブルのパフォーマンスはまさに目覚ましいものだが、チームが2024年型マシンの開発に早くから焦点を当てていたことは、必然的にライバルにとっての懸念材料となっている。

「マシンのなかのすべての領域が再検討された。現状に満足しているわけにはいかない」とホーナーはコメントした。

「このマシンは、まさにあるテーマの進化形だ。我々は1から作り直しているのではない。これこそが、この12カ月間のエンジニアリングの道のりだった」

 競争の激しいF1では、各チームがパフォーマンス差を縮めるために、必然的に成功したモデルを分析して再現するようになる。RB19はF1史上最も成功したマシンだが、そのデザインは重要な面で間違いなく優れていることが証明された。つまり、ライバルチームはパフォーマンスを向上させるために同様の特性を取り入れる可能性が高いということだ。ホーナーは、フィールドの差が縮まり、結果として拮抗したレースが行われると予想している。

「他のマシンが(RB)19とより似通ったものになると予想している。彼らがそうするのは必然だからだ。これからの2年間で、より拮抗したレースが見られると確信している」

「我々はその年を繰り返すことはない。我々にとって驚異的な年として語り継がれることは間違いないだろう」

 ホーナーは、自分たちに挑戦するためにレベルを上げたと彼が予想しているチームとして、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティンを挙げた。メルセデスは近年苦戦しており、過去2シーズンでわずか1勝しかしていない。しかし、メルセデスは、その運命を好転させるためにあらゆる手段を講じている。また、アストンマーティンはシーズン序盤に有望であるところを見せたが、時間が進むにつれて勢いを失った。

 一方で、フェラーリは強い輝きを見せている。カルロス・サインツはシンガポールで圧倒的な勝利を収め、レッドブルに2023年シーズン唯一の敗北を味わわせた。しかし予選を除けば、フェラーリはレッドブルに一貫して挑戦することはできなかった。マクラーレンは2023年シーズンの後半を素晴らしいものにし、レッドブルの主要ライバルとして浮上したが、それでもレッドブルを失脚させるには至らなかった。

 ホーナーはこの4チームを評価し、次のように語った。

「メルセデスは深いところで素晴らしい強さを持っている。もちろん、困難な時期を過ごしてきたが、彼らには素晴らしいドライバーがいるし、どこかの時点で勢いを取り戻すと考えられるだろう」

「マクラーレンは今年の終盤に素晴らしい結果を残したし、フェラーリは真のポテンシャルのきらめきを見せた。そのため、どこが最大の挑戦者になりそうか見極めるのは難しいが、ひとつ選ぶことはできるだろう」

 アストンマーティンとフェルナンド・アロンソが序列を乱す可能性について尋ねられたホーナーは、次のように答えた。

「彼らは1年の初めに大きな一歩を踏み出したが、後半は大きく失速した。なぜそうなったのか、彼らが理解しようとしているのは確かだろう」

「しかし、彼らには大規模な施設とリソースがあり、多くの才能ある人材をチームに迎え入れてきた。それにフェルナンドは素晴らしかった。彼のドライビングは素晴らしくよかった。42歳にしては、彼はずば抜けていると思った」