シリーズ唯一の雪と氷のラウンドであり、米国外での唯一のイベントとして開催される2023-2024年『Nitrocross(ナイトロクロス)』第8-9戦カナダでの週末に向け、コナー・デイリーのシリーズ復帰が決定。ふたたびドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)に合流し、最高出力1080PS(800kW)、0-100km/h加速約1.4秒というフル電動ワンメイクEVの専用モデル『FC1-X』をドライブする。

 一方、シリーズ創設者兼初代シリーズチャンピオンのトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー/VSC)は、膝の置換手術からの完全回復を期して次戦の欠場を表明。復帰は「シーズン最終戦のラスベガスになる」と明かした。

 今季2023-24年序盤の2戦でシリーズデビューを飾り、昨季王者のロビン・ラーソンやアンドレアス・バッケルド、フレイザー・マッコーネルらとともに最高峰クラス“グループE”の戦列に加わったインディカー出身者は、直近2戦でチームに参加した元GRCグローバル・ラリークロス経験者のブライアン・ディーガンとスイッチし、次週2月3〜4日にカルガリーのGMCスタジアムでふたたびチームの4台目を任される。

「こうしてシーズン第8-9戦でチームに戻ってくることができて本当にうれしい。開幕序盤はダート路面だったから、氷と雪のサーフェースは僕にとって新たな挑戦になる。でも、すぐに適応できると信じているよ」と意気込みを語ったデイリー。

「チームの卓越した取り組みとナイトロクロスの刺激的な雰囲気が、僕の好みにぴったりフィットとしているんだ。忘れられないレースにするために、トラックに立つのが待ち切れないね」

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 昨年6月の開幕戦オクラホマでのデビューに続き、第2-3戦のユタ・モータースポーツキャンパスではラーソンを上回る5位フィニッシュを果たすなど、ラリークロスでも非凡なところを見せたデイリーに対し、チームオーナーのデニス・レインボールドも「こうして彼をふたたびチームに迎えられて光栄だ」と期待を寄せる。

「コナーのこれまでのパフォーマンスは彼の才能と決意を示しており、我々は彼の復帰が次のレースにさらなる興奮をもたらすと確信している」

 一方、昨年12月にグレンヘレン・レースウェイで行われたダブルヘッダーの後半戦にて、リア・ブロックにシートを譲るかたちで彼女の最高峰クラス昇格を後押ししていたパストラーナは、結果的に2戦連続で競技参加を見送るかたちとなってしまった。

「巨大なスタッドを備えた1000PSを超えるマシンを、氷上で炸裂させること以上に素晴らしいことはないんだ。しかし残念なことに、長年の楽しみのせいでついに膝が痛くなり、メスを入れることにした」と、北米のモータースポーツ専門サイト『RACER.com』に明かしたパストラーナ。

「僕はこれまで以上の状態で(最終戦の)ベガスに戻ってきたいし、2024-25年のシーズンに向けて準備万端で臨みたいと思っている」

 この療養に関しては、同じくVSCが主導するスバル・モータースポーツUSAの国内ラリー計画に影響を与えるものではないと予想され、2月9〜10日にミシガン州アトランタで開催される米国ラリー協会(アメリカン・ラリー・アソシエーション/ARA)開幕戦『Sno*Drift』には、6度の全米チャンピオンであるパストラーナが、新開発のVB型『スバルWRXラリーカー』で“Open 4WD”クラスに出場する予定となっている。

 また、腰の負傷により過去2大会を欠場していたオリバー・ベネット(XITEエナジー・レーシング)も、シーズン序盤で起用したでクリス・ミークとタナー・ファウストに代わって、このカルガリー戦にシングルカー体制で復帰することがアナウンスされている。