フォーミュラワン・マネジメント(FOM)は、アンドレッティ・グローバルの2025年または2026年のF1参戦を却下することを正式に発表した。マイケル・アンドレッティのF1プロジェクトはFIAの承認を得て、商業権所有者FOMが審査を行っていた。

 2023年1月に、マイケル・アンドレッティ率いるアンドレッティ・グローバルは、ゼネラルモーターズ(GM)と提携し、アンドレッティ・キャデラックとしてF1に参戦することを目指すと発表した。2023年2月にFIAは、2025年から2027年にF1への参戦を開始する新チームの選考手続きを開始、10月にはアンドレッティ・フォーミュラ・レーシングのF1参戦への申請を承認した。

 しかしアンドレッティがF1に参戦するためには、FOMの承認を得る必要があった。既存チームのほとんどが、11番目のチームが加わることで、自分たちがF1から得られる分配金が減ることを深刻視し、強い反発を見せてきた。

 そんななかで、アンドレッティはF1参戦プロジェクトを進め、2023年11月には、ゼネラルモーターズが、2028年シーズンからのF1パワーユニット(PU)マニュファクチャラーとしてFIAに正式な登録を行い、アンドレッティ・キャデラックにパワーユニットを供給することを発表した。

 しかし今週、FOMは声明を発表、すべての商業関係者におよぼす影響を考察した結果、11番目のチームが加わることは、選手権に価値を提供しないとの結論に至ったと述べた。

 FOMは、審査のプロセスとこの結論に達した理由について説明する長い声明のなかで、次のように述べている。

「我々の評価プロセスでは、11番目のチームが存在することは、それだけではチャンピオンシップに価値をもたらさないということが立証された」

「新規参入者が価値をもたらす最も重要な方法は、競争力を持つことである。我々は、申請者が競争力のある参戦者になるとは考えていない」

「新チームには、パワーユニットの供給を行う義務があり、その必要が、数シーズンにわたる可能性があり、それがチャンピオンシップの名声と地位を傷つけることになるだろう」

 このように、ゼネラルモーターズ/キャデラックのパワーユニットを搭載できるまで、アンドレッティがどのマニュファクチャラーのパワーユニットを使用するかが決定していないことも、却下する理由のひとつとして挙げられた。一方で、キャデラックのパワーユニットを搭載して参戦する2028年には、異なる判断を下す可能性があると、FOMは述べている。

「GMのパワーユニットとともに2028年選手権にエントリーするチームの申請に関しては、異なる見方をするだろう。GMのワークスチームとして、あるいは許容されるすべてのコンポーネントを社内で設計するGMのカスタマーチームとしてエントリーする場合だ」

「この場合、申請者が選手権にもたらす価値について、特に権威ある新しいOEM(自動車メーカー)をPU(エンジン)サプライヤーとしてこのスポーツにもたらすという点で、さらに考慮すべき要素が出てくる」

 一方でFOMは、アンドレッティの名前がF1に価値をもたらすという点には否定的な見方を示した。

 アンドレッティの父で、1978年F1チャンピオンのマリオは、FOMの発表を受けて、「私は打ちのめされている。『打ちのめされている』という以外の表現が見つからないので、それ以上何も言えない」とSNSを通してコメントした。