7度のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトンが、メルセデスとの契約を1年早く終わらせて、2025年にフェラーリに移籍することが発表された。

 ハミルトンは2013年にメルセデスに加入、昨年8月、2025年末までチームに残ることが確定した。しかし2月1日、チームはハミルトンが契約解除のオプションを行使し、2024年末で離脱することを発表した。その直後にフェラーリは、ハミルトンが複数年契約により、2025年に加入することを正式に認めた。現在39歳のハミルトンにとって、フェラーリはF1キャリア最後のチームになるかもしれない。

 ハミルトンは2007年にマクラーレンでF1デビュー。この年からすべてのレースにおいてメルセデスのエンジンを搭載したマシンで走ってきた。2023年末の時点で、マクラーレンで1回、メルセデスで6回のタイトルを獲得。キャリアを通しての優勝回数は103回、表彰台197回、ポールポジション104回という比類のない成績を、メルセデスと共に挙げてきた。

 2021年にハミルトンは、最終戦アブダビGPで、8度目のタイトル獲得を目前にしていたが、レースディレクター、マイケル・マシが終盤のセーフティカー運用をレギュレーションに反する形で行ったことがハミルトンに著しく不利に働き、タイトルを逃す結果になった。

 翌2022年にF1は新たなテクニカルレギュレーションを導入。それまで圧倒的強さを示してきたメルセデスは、優れた新生代F1マシンを作り出すことができず、ハミルトンはキャリアのなかで初めて1勝もできないシーズンを送った。2023年にもメルセデスは低迷、ハミルトンは2年連続で優勝することができなかった。

 チーム代表トト・ウォルフは、ハミルトンに8度目のタイトルを獲らせたいという強い気持ちを示してきたが、それをかなえるチャンスは今シーズンしかなくなった。

 メルセデスは、ジョージ・ラッセルと2025年末までの契約を結んでおり、来年に向けて彼のチームメイトを探すことになる。一方フェラーリは、1月25日、シャルル・ルクレールとの契約を2025年以降まで延長したことを発表。2025年から複数年にわたり、フェラーリはハミルトンとルクレールのペアを走らせる。

 一方、フェラーリがルクレールとの新契約を発表した際に、今年末で契約が切れるカルロス・サインツについては何も触れられなかったことから、サインツとの交渉は難航しているものと考えられていた。ハミルトンが2025年にフェラーリ入りすることで、サインツが2024年末でフェラーリを離脱することが確定。サインツの移籍先も注目される。