オーストラリア大陸を代表するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて、強豪として君臨するトリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)が、シリーズ3冠を手土産に北米NASCARへの挑戦を開始した“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンの去った2024年に向け、新時代幕開けを告げるレッドブル・アンポル・レーシングの新カラーリングを披露。GMシボレーに続きフォード陣営のライバルたちも続々と新リバリーを公開している。

 その一方で、2023年に新チャンピオンに輝いたエレバス・モータースポーツのブロディ・コステッキは、詳細な理由を明かさないまま今季開幕戦『スリフティ・バサースト500』の欠場を発表している。

 昨季中盤にスポット参戦したNASCARカップシリーズでの“デビューウイン”を受け、その活躍を認められ現地3大ナショナルシリーズへの挑戦が決まったSVGだが、その後任として初代TCRオーストラリア王者でもあるウィル・ブラウンが移籍加入。昨季の“Coca-Cola by Erebus”のカマロZL1から、晴れてRBRの世界的なスキームをまとった新車をドライブする。

 僚友のブロック・フィーニーとともに自身の故郷にほど近いクイーンズランド州トゥーンバのウェルキャンプ空港にて、数千人のファンが参加した特別発表イベントに参加したブラウンは、今季より87号車(SVG時代は97号車)となったGen3規定モデルで参戦。カレンダー後半に組み込まれる耐久戦“エンデューロ・カップ”では、新たにスコット・パイと組むこともアナウンスされた。

「年間を通じて運営される商業空港を貸し切るという異例のイベントだが、素晴らしい雰囲気になった。今日はトゥーンバのファンが本当に盛り上げてくれたね!」と語るのは、今季も88号車でフィーニーの耐久ペアを務めるシリーズ7冠のマネージングディレクター、ジェイミー・ウインカップ。

「今季のラウンチである『リバリー・ランディング』は、スーパーカー・チームとしてこれまでに見たなかで最大規模のものであり、長年の共同命名権パートナーであるレッドブルやアンポルとともに、僕らトリプルエイトの選手たちのたゆまぬ努力をとても誇りに思う。シリーズで最もエキサイティングなブロックとウィルの若手ドライバーラインアップで、開幕の“ザ・マウンテン”に行くのが待ち切れないね!」

■ブラッド・ジョーンズ・レーシングは4台中2台を先行公開

 そんなトリプルエイトの盛大なラウンチに先駆け、エースのチャズ・モスタートと並んで今季からライアン・ウッドを起用するウォーキンショー・アンドレッテイ・ユナイテッド(WAU)が、参戦チーム1番乗りで2024年仕様カラーリングを披露。同じフォード陣営では新たにジェームス・コートニーとアーロン・ラブの2台体制を敷くブランシャード・レーシングチーム(BRT)や、シリーズ2年目のマット・ペインと復帰組のリッチー・スタナウェイで挑むグローブ・レーシングも「カラーリングを微調整した」という2024年型“ペンライト・レーシング・マスタング”を公開している。

 またシボレー陣営では、今季も4台のマシンを走らせるブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)がアンドレ・ハイムガートナーとブライス・フルウッドの2台のカラーリングを先行披露するなか、現王者コステッキ擁するエレバス・モータースポーツは、そのプレスリリースにおいて開幕戦のチャンピオン欠場とトッド・ヘイゼルウッドの代役起用をアナウンスした。

 その声明には「大衆メディアの報道に反し、ブロディ・コステッキはエレバス・モータースポーツファミリーの一員であり、我々のチームの貴重なメンバーである」と記された。

「ブロディは、2024年のスーパーカー・チャンピオンシップ開幕戦に参加できる立場にないことを示唆した。そのため2月23日から25日までの『スリフティ・バサースト500』では、トッド・ヘイゼルウッドがブロディの代役を務めることになる」

 この発表に際し、シリーズの最高経営責任者(CEO)を務めるシェーン・ハワードも「我々はブロディの決断の重大さと、彼が現時点で直面しているかもしれない課題を理解している」と語り、その欠場事由を明らかにしていない。

「スーパーカーの全員を代表して我々はブロディの健闘を祈り、将来的に彼がレプコ・スーパーカーズ・チャンピオンシップに復帰するのを見届けられることを心から願っている」と続けたハワードCEO。

「それまでの間、我々はエレバスが2024年の開幕に向けてトッド・ヘイゼルウッドとジャック・ルブロークがチームを代表してドライブすることをサポートしたい。チャンピオンシップタイトルを守ることは決して簡単な仕事ではないが、我々はエレバスが困難な状況に適応し、トラック上で成功を追求し続ける能力に自信を持っている」