2月4日、アラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで2023-2024年AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ第3戦『ドバイ4時間レース』が行われ、開幕戦のウイナーとなった99レーシングが早くも2勝目をマーク。99号車オレカ07・ギブソンを駆るニキータ・マゼピン/ルイ・デレトラズ/アハマド・アル・ハーティ組がチャンピオンシップのリードを広げている。

 99号車の勝利の礎を築いたのはブロンズドライバーであるアル・ハーティによる素晴らしいオープニングの2スティントだった。彼は22号車オレカ07を駆るジョルジョ・ローダ(プロトン・コンペティション)とのバトルの中でスピンを喫したものの、この遅れを挽回してトップに浮上。2度目のピットストップで元F1ドライバーのマゼピンに交代した。

 99号車のステアリングを引き継いだマゼピンはダブルスティントを通じてわずかなアドバンテージを維持し、レース時間が残り1時間15分となったところで導入されたセーフティカーによって隊列が整理される直前に、デレトラズにバトンを渡している。

 レース終盤、3号車オレカ07(DKRエンジニアリング)をドライブするトム・ディルマンが、マルテ・ヤコブセン駆る4号車オレカ07(クラウドストライク・バイ・APR)とジュリアン・アンドラウアーが乗り込んだ22号車オレカ07を相次いでかわして2番手に。

 しかしプロトンは最後のピットストップで素早いピットワークを見せ、アンドラウアーをヤコブセンの前、2番手でコースに復帰させることに成功する。この間にデレトラズは2番手以下を引き離しにかかり、最終的には22号車を3.499秒差で振り切りシーズン2勝目を挙げている。

 プジョーのリザーブ兼テストドライバーである20歳のヤコブセンは、ジョージ・カーツ、コリン・ブラウンとシェアした4号車を3位表彰台に導いた。一方、一時は2番手となった4号車は、トップから30秒あまりの後れを取り最終的に4位でレースを終えている。

 TFスポーツの90号車オレカ07はスタート直後にリードを奪い、その後もしばらくの間レースを牽引していた。しかし、サリ・ヨルックがスティント終了直前にトラックリミット違反のドライブスルーペナルティを受けたほか、チームメイトのマイケル・ディナンがスピンを喫したことでタイムを失ったことで5位フィニッシュに。AJ.ハイエットが自身初のポールポジションを獲得したプロトン・コンペティションの55号車オレカ07は、アルガルベ・プロ・レーシングの25号車オレカ07に次ぐ7位となっている。

 LMP3クラスではクール・レーシングの17号車リジェJS P320・ニッサン(ジェームズ・ウインスロー/アレクサンダー・ブカンツォフ組)がクラス優勝を飾り今季2勝目。CDスポーツの2号車リジェと、ハイクラス・レーシングの20号車リジェが2位、3位で続いた。

 FIA-GT3マシンで争われるGTクラスは、WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスにも参戦することが決まったピュア・レクシングの91号車ポルシェ911 GT3 R(アレックス・マリキン/クラウス・バッハラー/ジョエル・シュトゥルム組)が、7号車メルセデスAMG GT3(アルマナー・レーシング・バイ・ゲットスピード)との僅差のバトルを抑えきって2連勝をマーク。2台のタイム差はわずか0.775秒だった。この争いから約16秒おくれてAFコルセの21号車フェラーリ296 GT3がクラス3位でフィニッシュを迎えている。

 同クラスに参戦しているDステーション・レーシング(星野敏/藤井誠暢/キャスパー・スティーブンソン組)は他車との接触によってマシンにダメージを負い、73周でリタイアとなった。

 アジアン・ル・マン・シリーズの次戦は第4-5戦アブダビのダブルヘッダーとなり、今週末の2月11日に行われる第5戦が2023-2024シーズンの最終ラウンドとなる。