プロトン・コンペティションのカスタマー・ポルシェ963をドライブし、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦のデイトナ24時間レースで力強いパフォーマンスを見せたニール・ジャニは、ファクトリーチームとのギャプを埋めるための作業は「これから始まる」と述べている。

 ジャニ、ジャンマリア・ブルーニ、ロマン・デュマ、アレッシオ・ピカリエッロがドライブしたプロトンの5号車ポルシェ963は、1月27〜28日にフロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われた伝統の24時間レースを、リードラップに残った中での最後尾となる5位でフィニッシュした。優勝したのは、ファクトリーチームであるポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの7号車ポルシェ963だった。

 もう1台のカスタマー車両であるJDCミラー・モータースポーツの85号車は、緩んだ右側ドアの修理のために予定外のピットストップを行ったことで最終盤に後退し、プロトンから2周おくれでチェッカーを受けた。

 プロトンのトップ5フィニッシュというリザルトは、このイベントに向けた準備段階でのテスト不足や、公式テストの予選直前でのジャニのクラッシュなどもあるなかで、もたらされたものとなった。

 実際、ジャニは5号車のペースにはしばしば「驚いた」と語る。

 彼は1分35秒715というレースで3番目に速いラップを記録している。これは、優勝争いを演じたアクション・エクスプレス・レーシング31号車キャデラックVシリーズ.Rのトム・ブロンクビストと7号車ポルシェのフェリペ・ナッセに続くものとなった。

 だがジャニは、プロトンにはロングランペースを改善する方法を見つけるために、やるべきことが残っていることを認めた。

「マシンはドイツから運ばれてきたが、修理していたシャシーの到着が遅れたため、FP1を欠場した。それでもマシンの調子はとても良かった」とジャニは語った。

「その後は、何らかの方法でセットアップを見出す必要があった。アレッシオとロマンはこのクルマを運転したことがなく、僕とジミ(ブルーニ)はバーレーン以来、ドライブしてなかったんだ。エンジニアのジェロミー(・ムーア)が、あれほど早くクルマを(戦える)ウインドウに収めることができたのは、驚くべきことだ」

「レースにおける最速ラップでは、僕らはいいところにつけた。だけどリヤがルーズになってしまったので、アベレージでのペースを維持できていない。それは僕らが取り組まなければならないことだけど、テストがとても役立つことが分かる部分でもある」

「ペンスキーがここ(デイトナ)でどれだけの日数のテストをしたのかは知らない。JDCミラーでさえ、ここで(12月に非公開の)テストしていたけど、僕らは文字どおり何も(テストは)しなかったんだ。レースでの最速ラップは1分35秒5で、僕らは1分35秒7を刻めた。これはとても驚くべきことだよ」

「これらすべての状況を考慮すると、僕らはとてもハッピーだと言える。たけど、限界に達したときは細部こそがすべてであり、ここからギャップを埋めるための作業が始まるんだ」

 限られた準備で迎えたプロトンの開幕戦でのパフォーマンスに満足しているにもかかわらず、ジャニは、チームがWEC世界耐久選手権を含む他のシリーズでのレースに忙しい間、プライベートテストを行うリソースが不足しているため、状況がすぐに変わる可能性は低いことを認めている。

「それは、僕らの限界を示した」とジャニ。

「問題は、チームが(デイトナから)直接アジアン・ル・マン・シリーズに転戦し、そこから直接(WEC開幕戦の)カタール、そして(IMSA第2戦)セブリングに向かうということだ」

「(テストする)時間はない。またレースウイークに、サーキットに現れるだけだ。それがファクトリーと戦うプライベーターチームの現実というものだ。最後のステップに進むには、その面で何かを変えていく必要がある」

「WEC開幕戦カタールで使用できるリヤ(のセットアップ)について、何か学べたことを願っているよ」