IMSAプレジデントのジョン・ドゥーナンは、IMSAおよびデイトナ24時間レースが、ブラッド・ピット主演のF1をベースとした大作映画に登場することについて「素晴らしいとしか言いようがない」と表現した。

 ジョセフ・コシンスキー監督によるタイトル未定の映画の撮影は先月、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕前テストおよび第1戦デイトナ24時間開催期間中のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで2週間にわたって行われ、カメラクルーたちはガレージエリアとトラック上でのシーンを撮影した。

 デイトナではライト・モータースポーツとの提携により、複数のフィルミング・カーが登場した。そのうちの1台、GEICOとPEAKのスポンサーがつき、架空のチームである『チップ・ハート・レーシング』カラーとなった120号車ポルシェ911 GT3 Rは、実際にウェザーテック選手権のGTDクラスにエントリーしている。

 デイトナ24時間終了後のビクトリーレーン・セレモニー中には追加のシーンが撮影され、フロリダ州デイトナビーチ地域の少なくともふたつの地元施設も制作に利用されたという。

 このプロジェクトに参画している伝説のプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーは、デイトナ24時間のグランドマーシャルも務めた。

 1月27〜28日に行われた決勝レースのスタート前、ドゥーナンは記者団に対しコメントし、IMSA とデイトナ・インターナショナル・スピードウェイが映画に登場する機会を与えてくれたことに、感謝の意を表した。

「映画自体については、(記事で)読んでいた。シルバーストンを訪れ、そこで撮影が行われたという話だ」と彼は語った。

「映画チームから(デイトナでの)撮影の可能性について打診を受けたとき、我々の所有する“世界のレースの中心”デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ、そしてIMSAがその一部になれることに、もちろんとても興奮した」

「我々のチームメイトのふたり、デビッド・ペティット(マーケティングおよびビジネス・オペレーション担当上級副社長)とレベッカ・ロウスキー(クライアント・エクスペリエンス担当ディレクター)を、とても誇りに思う。彼らは撮影クルーをガレージ、パドック、ピットレーンへと、とても有機的なやり方で導いたんだ」

「それは、この映画を作っている人々の努力の賜物だ。 彼らは100%、本物であることを望んでいた。そこではパット・ロングがコーチングや指導を行い、ピット・ストップであろうとトラック上のアクティビティであろうと、レースシーンが正真正銘の本物であることを確認している」

「彼らは(デイトナでのレースウイークの木曜日)午前2時まで走っていた」

「ブランディングは……すべて本物だ。それは本当に素晴らしいことだと思う。しかし、ここ、ヴォルーシア郡のデイトナとその周辺地域で映画の最初の部分が見られるなんて、素晴らしいこととしか言いようがない」

「我々は皆、レース映画を見たことがあるし、お気に入りのレース映画を挙げることができる。しかし私にとって、常に映画が本物であることを確かにすることが重要だった。そして彼らは、それを確認することに専念していると思う」

■“無許可のタイヤウォーマー”に大騒ぎ?

 ドゥーナンはまた、デイトナ24時間に向けた準備中、パドックを探索していたときの面白いエピソードを共有した。

「ガレージエリアに入ると、一番端のベイにタイヤウォーマーが付いたタイヤが山積みになっていたんだ」と彼は振り返った。IMSAでは通常、タイヤウォーマーを使用することは禁止されている。

「私は携帯電話で写真を撮り、すぐにエリック・ハバーソン(技術規制およびコンプライアンス担当シニアマネージャー)とマット・カードック(IMSAテクニカルディレクター)に送り、こう伝えたんだ。『問題発生だ。 誰かがガレージエリアでタイヤウォーマーを使用しているぞ』とね」

「それがいったいどんなタイヤなのか、ガレージの片隅に置いてあったのでまったく分からなかったんだ」

「そしたらなんと、それは映画のカメラカーの、ローラB2K/10用のものだったんだよ!」

 このローラのカメラカーは、現在は引退したコルベット・レーシングの元エース、オリバー・ギャビンが2000年のグランダムでIMSAデビューを果たした実際のシャシーであると、ドゥーナンは付け加えている。