ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、WEC世界耐久選手権での2年目のシーズンを迎えるにあたり、トヨタGAZOO Racingに「戦いを挑む」ことを目標としている。

 ポルシェ963は、同じくLMDh規定で参戦しているキャデラックVシリーズ.Rとともに、2023年のWECで未勝利に終わったが、2024年は1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦のデイトナ24時間で総合優勝を果たし、3月2日のWEC開幕カタール1812kmに臨む構えだ。

 ポルシェ・ペンスキーはまた、5回連続の世界王者・トヨタと戦えることに期待をかけ、次なるシーズンに向けてエンジニアリング要員を増員した。

 初開催となるカタールでの1812kmレース(カタールのナショナル・デーである12月18日にちなむ)は、タイムスケジュール上では10時間という長丁場の戦いとなる。このためシーズン開始時点ですべてのハイパーカーマニュファクチャラーが平等な競争条件に立つことができるかとの質問に対し、ポルシェ・ペンスキーのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ディウグイドは、潜在的な優位性を軽視した。

 ポルシェ・ペンスキー、フェラーリAFコルセ、トヨタを含むハイパーカーメーカーの大半は、開幕戦の舞台となるルサイル・インターナショナル・サーキットで昨年11月下旬にグループテストを行った。

「我々が向かう新しいサーキットは、どれもそうだと思う。トヨタも我々と一緒にテストしていたし、フェラーリもそうだった。だから彼らも我々と同じように(すでに新しいコースに)出現しているのだ」とディウグイド。

「だが一般的に、我々のチームはイベントを経験するたびに強くなってきている。(IMSAを含めた)すべてのチャンピオンシップで、それが分かるだろう」

「我々の焦点は、彼らに戦いを挑むことだ。我々は2位や、LMDhマシンの最上位を争うためにここにいるわけではない」

「我々の目標は彼らとの戦いに挑むことであり、それを目指して努力し続ける」

 ディウグイドによれば、ポルシェ・ペンスキーの強化アプローチはトヨタの熟練したオペレーションを念頭に置いて行われたという。

「これは、我々がすべてのツールとすべてのソフトウェアを準備し、トヨタとレースをするためにすべてが完璧にセットアップされていることを確認するために、我々も自分たちの仕事を確実に行っていることを示しているだけだ 」と彼は言った。

「それが、彼らが信頼できるものだ。彼らはこれらすべてのプロセスとこれらのものを適切に整備している。そして、彼らは抱えている人材に対して非常に効率的であり、トラック上ではそれを実行するだけだ」

「それが我々の主な焦点になるだろう。BoP(性能調整)やパフォーマンスがどうであれ、同じことをして、高いレベルで彼らと競争することだ。できる限り最善を尽くすのが我々の仕事であり、 彼らに戦いを挑むために努力するつもりだ」

 2023年が未勝利に終わった後、LMDh規定のマシンが今シーズン勝利を収めると思うかと問われると、ディウグイドは「それを言うのは難しい」と答えた。

「WECとIMSAの競技レベルは、過去最高のものになっている」と彼は付け加える。

「過去に、アウディ、ポルシェ、トヨタが互いに競争していたときでさえ、それは3つのメーカーにすぎなかった」

「いまでは、6つか7つのチームについて話しているが、すべてが非常に競争力のあるチームだ。それがWECの素晴らしさだと思う」

「幸運にも我々が勝つことができたり、LMDh車両が勝ったりした場合、それは彼らがそれに値するものであり、彼らがそれをやり遂げ、その日を迎えたからだと思う。なぜなら、ただじっとしていて手に入るものは何もないからだ」

 新たにデイトナ24時間ウイナーとなったマット・キャンベルは、デイン・キャメロンとシートを入れ替える形でWECのフルタイムドライバーの役割に就き、チームのシーズン初期の成功の一部を引き継ぎたいと考えている。

「すべては勢いだ」とキャンベル。

「勝利はすべてを助けてくれるものだが、昨年と同様に競争は依然として激しいものだ」

「僕らはデイトナから学んだことの一部を取り入れて、それを適用しようとする。これは、ソフトウェアやその他のシステムを使用した継続的な開発プロセスだ」

「レースをするたびに、僕らは何かを学んでいる。その学びの一部をカタールに持ち込んで、IMSAでスタートしたのと同じステップで、WECをスタートさせたいと思う」