イソッタ・フラスキーニ・デュケーヌは、チームのハイパーカー・プログラムの初年度に向け、すでに発表されていたアレックス・ガルシアに代わり、カール・ワッタナ・ベネットがWEC世界耐久選手権2024年シーズンのドライバーを務めると発表した。

 19歳のタイ系アメリカ人レーサーであるベネットは、“JK”ことジャン・カール・ベルネイと、今週水曜日にチームへの加入が発表されたアントニオ・セラバッレとチームを組み、イタリアの老舗メーカーであるイソッタ・フラスキーニのデビューシーズンに参加する。

 同ブランドは昨年11月に暫定エントリーリストが発表された際、新型ハイパーカーのティーポ6 LMHコンペティツィオーネを駆る3人のドライバーのひとりとして、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでLMP3チャンピオンに輝いたガルシアを指名していた。弱冠20歳のメキシコ人ドライバーは12月に行われたプライベートテストにも参加している。

 一方、そのガルシアに代わってイソッタ・フラスキーニに加わることになったベネットは、2度のF1チャンピオンにしてル・マン24時間を2度制し、デイトナ24時間でも優勝経験を持つフェルナンド・アロンソが設立した若手育成機関、“アロンソ・アカデミー”ことA14マネジメントのドライバーだ。2023年シーズンは主にアメリカとスペインでFIA F4レースに参戦していた彼は、AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズでデュケーヌのLMP3をドライブしていたが、スポーツカーレースの経験は決して多くない。

「期待されるWECの2024年シーズンに向け、イソッタ・デュケーヌとのパートナーシップを発表できることを嬉しく思う」と語ったベネット。

「モータースポーツの世界的な舞台でタイを代表することを誇りに思う僕にとって、このコラボレーションは大きな意味を持つんだ」

「イソッタ・フラスキーニとデュケーヌ・エンジニアリングと一緒にWECに挑戦することは、生涯の夢が実現したようなものだ。A14マネージメント、デュケーヌ、タイ王立自動車協会、アメラジアン・フラグランス・リサーチ、そしてこのパートナーシップの実現に関わったすべての人々に深く感謝したい」

「彼らのサポートと僕の能力への信頼が、この素晴らしいチャンスへの道を開いてくれた。僕は全力を尽くすことを約束する。イソッタ・デュケーヌとともに、僕たちは偉大なことを成し遂げられると確信しているんだ」

 イソッタ・フラスキーニのモータースポーツ・マネージャーであるクラウディオ・ベッロは、「FIA WECのような本当に競争の激しい選手権で、この若さと経験のミックスがどのように機能するのか、とても興味がある」と付け加えた。

「イソッタ・フラスキーニにとって、チーム内のこれら3名のドライバーは非常に重要だ。なぜなら彼らは、ヨーロッパ、北米、アジアという3つの戦略的地域におけるブランドのアンバサダーとなるためだ」

 一度は手に入れたかに見えたハイパーカーのシートを失うこととなったガルシア。彼は今シーズンWECにデビューする可能性が低くなってしまったが、クール・レーシングからELMSに参戦しLMP2クラスにステップアップを果たす予定だ。また、AsLMSではすでにニールセン・レーシングのオレカ07・ギブソンで3レースを戦っている。