2月8日、静岡県の富士スピードウェイで、スーパーGT GT300クラスに参戦する14台が集まり、GTエントラント協会が主催する特別スポーツ走行がスタートした。2024年のGT300クラスでも注目のニューマシンとして話題を集めているのが2台のフェラーリ296 GT3。走行初日、Team LeMansの6号車が午前は2番手、午後はトップタイムと、参加条件が未確定の状況のなかとはいえ、スピードをみせている。

 これまでアウディR8 LMSを走らせ、2023年には表彰台を数多く獲得するなど躍進をみせてきたTeam LeMansは、2023年12月23日に岡山国際サーキットで、関係者向けに2024年からフェラーリ296 GT3を投入することを発表していた。まだチームから正式なドライバー等の体制はアナウンスされていないが、2月8日からスタートしたGTエントラント協会主催の特別スポーツ走行では、片山義章とロメルト・メリ・ムンタンがドライブ。午後のセッション2では1分35秒171を記録し、総合トップタイムとなった。

 本来、チームは今回の特別スポーツ走行前日の2月7日のスポーツ走行でシェイクダウンを予定していたというが、降雪の影響で7日のスポーツ走行が中止になってしまったことから、8日がチームにとってフェラーリ296 GT3のシェイクダウンとなった。

 初めてのフェラーリドライブとなった片山に話を聞くと、「僕自身、アウディ以外のGT3カーは初めてなので、新鮮ですし、ぜんぜん違うクルマだと思います」と感想を語った。ちなみに、午前の走行ではピットレーンで思うように発進できないシーンもあった。

「アウディのように発進できると思っていたのですが、ミスコミュニケーションで発進のときにクラッチを使わなければいけなかったらしくて。ハンドクラッチを使ったことがなかったのですが、少し戸惑ってしまいました」と片山は苦笑い。もちろんその後は問題なく発進できたが、まだまだ開幕までに覚えること、セットアップなど課題は多くありそうだ。

 とはいえ「これからちょっとずつセットを進めていくことになると思いますが、戦えるクルマだと思います」と片山は着実な手ごたえを感じた様子。

「今日はシェイクダウンということで、まだ参加条件も決まっていないので気持ち良く走れました。でも、まだまだみんな本気は出していないと思うので、僕たちは僕たちで気を抜かず、データ取りなどを進めていきたいと思います」と新たな武器に手ごたえを得つつも、気を引き締めている様子だった。