今週末の2月10〜11日にサンダウン・レースウェイで始まる新シーズンに向け、TCRオーストラリア・シリーズが2024年のエントリーリストを発表。すでに多くの陣営がラインアップを固めているなか、元BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で活躍を演じたトム・オリファントが、ヒョンデ陣営のHMOカスタマー・レーシング移籍を発表している。

 先んじて、2023年のシリーズチャンピオンに輝いたジョシュ・バカンの契約延長を発表したHMOカスタマー・レーシングだが、その新たな僚友として昨季までアシュリー・シュワード・モータースポーツ(ASM)に所属し、アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRやリンク&コー03 TCRなどをドライブしてきたオリファントの獲得をアナウンスした。

「2024年にもこうしてTCRオーストラリア・シリーズのグリッドに戻り、新たにHMOカスタマー・レーシングの現チャンピオンに加わることができてとても興奮している」と、2022年にイギリスからオーストラリアへ移住したオリファント。

「彼らは勝ち方を知っているチームであり、ヒョンデi30 N TCRはここ数年もスピードがあることを証明してきた。僕もデビューシーズンに多くの経験を積み、大きな前進を遂げた」と、昨年はシリーズ初優勝も記録してランキング8位となった33歳。

「HMOは僕がさらに進歩するための素晴らしい環境を提供してくれると感じている。すでにクルマをテストしており、とても快適に感じているから、開幕戦から力強い結果を出せると確信しているよ」

 そんなオリファントを含め、年間エントリー15台の顔ぶれが明らかになるなか、世界的DJ率いるカール・コックス・モータースポーツは、昨季アウディRS3 LMSとクプラ・レオン・コンペティションTCRをドライブしたマイケル・クレメンテが離脱し、新たにクレイ・リチャーズがシートを引き継ぐこととなった。

■オリファント離脱のASMはシリーズ復帰となるオキーフが座る
「カール・コックスのような世界的知名度を誇る男と、彼のチームのためにレースすることは、僕にとって本当に楽しみであり、両手で掴み取るべきチャンスだった」と意気込みを語ったリチャーズ。

「昨年サンダウンでプジョーをドライブしたから、それを元手にTCRがどのようなものかについてある程度の経験はある。僕はアウディでも少し仕事をしたが、このクプラはアウディにかなり似ており、同じコンポーネントを備えているから、その点はもうひとつのボーナスになるかもしれないね」

 さらにグリッド最後のひと枠として、オリファントが離脱したASMのシートには、自身2022年以来のシリーズ復帰となるディラン・オキーフが座ることとなった。

「リンク&コー03 TCRは、僕がこれまでにドライブしたなかで最高のTCR規定モデルだ。非常に応答性が高く、必要に応じて正確にラインを調整することができるからね」と、新たな愛機を評したオキーフ。

 そのシリーズ最終年度は古豪ギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)からプジョー308 TCRで参戦し、ランキング9位で終えていたベテランは、2019年のシリーズ初年度はこのASMに所属し、総合5位でフィニッシュしている。

「TCRは僕にとって競争するのが本当に楽しいカテゴリーだった。長年にわたって競争のレベルが高く、このフィールドには非常に才能のあるドライバーとチームが溢れている。アッシュ(アシュリー・シュワード代表)と一緒にそのシリーズ戻れるのは素晴らしいこと。僕らはキャリアを通じて多くのことを達成してきたからね」と続けたオキーフ。

「TCRでの2019年シーズンはとても楽しかったし、トラックに行くたびに彼は素晴らしいクルマを届けてくれた。彼の準備は誰にも負けず、開幕の週末に向けてもリンク&コーが最高の状態になることは間違いないね。これまでサンダウンでかなりの成功を収めてきたし、復帰初戦が待ち切れないよ」