現地時間2月8日(木)、ビザ・キャッシュアップRB F1チームは2024年型F1マシン『VCARB 01』のカラーリングを公開した。

 2020年から2023年までスクーデリア・アルファタウリの名前でF1に参戦してきたこのチームは、今年1月、電子決済大手のビザがグローバルパートナーに就任したことで、チーム名を2024年シーズンより『ビザ・キャッシュアップRB F1チーム』とすることを発表した。

 アルファタウリの名前で戦う最後のシーズンとなった2023年、チームはF1で3年目を迎えた角田裕毅と、前年にウイリアムズで代役参戦を果たした際の活躍が認められてシートを掴んだニック・デ・フリースを起用した。だがAT04のパフォーマンスは低く、シーズン前半戦の入賞は角田が記録した2回だけで、コンストラクターズ選手権では最下位に沈んでいた。

 角田もデ・フリースも苦戦したが、レッドブルの首脳陣はデ・フリースのパフォーマンスに改善が見えないとして、第11戦イギリスGP終了後にデ・フリースを解雇した。アルファタウリはデ・フリースの後任として、レッドブルのサードドライバーを務めていたダニエル・リカルドを起用。ところがリカルドは復帰3戦目の第14戦オランダGPで左手の中手骨を骨折してしまい欠場を強いられた。

 代わってAT04のステアリングを握ったのは、レッドブルの育成ドライバーであり、2023年シーズンは全日本スーパーフォーミュラ選手権に出場していたリアム・ローソンだ。ローソンはリカルドの代役として5戦に出場し、第16戦シンガポールGPでは9位に入賞する活躍を見せた。しかし2024年はシートを得ることができず、リザーブドライバーを務めることが決まっている。

 シーズン後半に行ったアップデートが成功し、AT04のパフォーマンスは徐々に改善した。リカルドは第20戦メキシコシティGPの予選で4番グリッドを獲得し、角田も最終戦アブダビGPで自己最高グリッドとなる6番手を記録。決勝レースではリードラップも記録し、ウイリアムズと選手権7位を争ったが、3ポイント届かず8位でシーズンを終えた。

 レーシング・ブルズとして新たなシーズンを迎える2024年は、引き続き角田とリカルドのふたりで戦っていくことになる。なお首脳陣には変更があり、昨年限りでチーム代表を退いたフランツ・トストに代わって、ローレン・メキースが新たな代表となる。メキースはフェラーリでレーシングディレクターを務めていた人物だ。また技術部門、トラックサイド陣営も強化され、チーフテクニカルオフィサーにティム・ゴス、副テクニカルディレクターにギヨーム・カッテラーニ、レーシングディレクターにアラン・パーメインがそれぞれ就任したことも発表されている。

 2024年シーズンを戦う新型マシン『VCARB 01』は、ダークネイビーがメインだったアルファタウリ時代とは異なり、ブルーを基調としたカラーリングだ。F1で4年目の角田と、ベテランのリカルドというコンビを擁する新生レーシング・ブルズはどれほどの成績を残せるだろうか。競争の激しい中団勢の争いにも注目だ。