2月15日、WRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』のシェイクダウンが行われ、今大会が2024年シーズン初出場イベントとなるヒョンデ・シェル・モービスWRTのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヒョンデi20 Nラリー1)が最速タイムをマークした。

 スウェーデン北部最大の都市であるウメオを中心に15日(木)から18日(日)にかけて、白銀の世界で争われるラリー・スウェーデン。ラリーカーが雪を巻き上げながら疾走するこの大会はWRC唯一のフルスノーイベントであると同時に、シリーズでも指折りのハイスピードラリーでもある。

 そんなWRCスウェーデンでは15日夜から競技がスタートするが、これに先立ちウメオの北に位置するホークマルクに設定された5.42kmのテストステージで、シェイクダウンが行われた。このセッションでの1回目のランで一番時計となる2分47秒2を記録したTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、「戻ってこられて嬉しい」と今シーズン最初の出場イベントでの初走行後に語った。

「長い休みではなかったけど、(間があいたことで)戻ってくるのがより楽しみになったよ。ラリーを楽しんで、いい結果が得られるよう天候が味方してくれることを祈ろう」

 そのロバンペラは最終的に4番手となったが、これは2走目にベストタイムを記録した“現王者”に対し、上回った3名はそれぞれ4回目のランでタイムを縮めたためだ。

 最終的に最多5回の走行を行ったオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)は2分46秒台に入れて3番手に。2019年のチャンピオンをコンマ2秒上回る2分46秒5というタイムをマークした、Mスポーツ・フォードWRTのアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)が終盤にタイムシートの最上位に座った。しかし、ヒョンデの3台目のマシンを駆るラッピが、最後に2分45秒9を叩き出しトップを奪っている。

 ロバンペラと同様に、レギュラードライバーから1戦おくれての“開幕戦”を迎えたラッピは「とても楽しかった」と述べた。週末に向けては、「ここでのロードポジション(遅い出走順)をできる限り利用する必要がある。確実に表彰台に上がりたい」と抱負を語った。

 ロバンペラの後方には、開幕戦モンテカルロで“フルポイントマーク”の完全優勝を果たしたティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が5番手で続き、僅差でエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が6番手に入った。ヌービルは今回、ロバンペラや僚友のラッピとは対照的に、金曜日の出走順が1番手となるため“雪かき役”を担うことになる。

 エバンスとともにトヨタのレギュラードライバーを務める勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は7番手。チームメイトからコンマ6秒差の2分50秒5というタイムをマークしている。

 続く8番手にはMスポーツのグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)がつけ、9番手と10番手にはWRC2クラスに参戦するオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)と、ゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2)が並んだ。トヨタGRヤリス・ラリー1をレンタルして今年もラリー・スウェーデンに挑む“プラダの御曹司”ことロレンツォ・ベルテッリは、2分58秒2で11番手となっている。

 シェイクダウンが終了した第2戦スウェーデンはこのあと19時05分(日本時間16日3時05分)から、デイ1唯一のステージとなるSS1『ウメオ・スプリント1』が行われる予定だ。