2月16日(金)、2024WRC世界ラリー選手権の第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目が、スウェーデン北部ウメオのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は4台のトヨタGRヤリス・ラリー1で参戦。デイ2終了時点で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合2番手に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合5番手につけた。デイ1で総合首位となっていたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は、コースオフによりデイリタイアとなっている。

 ラリー・スウェーデンは、一日をフルに走行する“フルデイ”が金曜日からスタート。サービスパークの西側から北側にかけてのエリアで、7本合計107.90kmのステージが行われた。

 ステージでは朝から雪が降り続け、午後は急激に降雪量が増えたことで、10cm以上の雪が降り積もった箇所も見られるコンディションとなった。

 前夜のSS1でベストタイムを記録し、総合首位に立ったロバンペラは、デイ2オープニングのSS2でベストタイム、SS3で2番手タイムを記録し首位の座をキープ。しかし、続くSS4では多くのライバルが足もとをすくわれた場所でスピンを喫し、雪壁に接触。ラジエーターにダメージを負ってデイリタイアとなった。クルマはサービスパークで修理され、明日のデイ3で再出走する予定だという。

 SS4では、総合2番手につけていた勝田がベストタイムを刻み、総合首位にポジションアップ。チームメイトのエバンスは、SS3で360度スピンを喫するも上手くリカバーし、総合3番手に順位を上げている。

 午後の再走ステージでは降雪量がさらに増え、出走順が早い勝田は苦戦。SS6までは首位を保っていたが、SS7でヒョンデ・シェル・モービスWRTのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヒョンデi20 Nラリー1)に逆転を許し、総合2番手に後退してしまう。最終のSS8でその差はさらに拡がり、3.2秒差の総合2番手につけている。

 また、エバンスは前走者のティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がステージ出走に遅れてしまったことから、午後2本目のSS6からは出走順が先頭になり、深い雪を掻き分けながらの走行に。タイムをロスしやすい走行条件となってしまい、総合5番手でデイ2を終えた。

■「これほどの大雪は10年ぶり」とラトバラ代表

 降るしきる雪が視界を奪い、クルーたちは厳しい状況でのドライビングを強いられているラリー・スウェーデン。TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表も、「ラリー・スウェーデンでこれほどの大雪に見舞われたのは、私の記憶では10年以上ぶり」とその状況を語った。

「とくに出走順が早いドライバーたちにとって、今日の走行は非常にトリッキーな状況となった。そのなかでエルフィン(エバンス)は、スマートなドライビングで素晴らしい仕事をしたと思うよ」

「カッレ(ロバンペラ)はいいスタートを切り、優勝争いに加わっていたが、ミスをしてしまった。もちろん残念なことだが、これもラリーの一部だろう。優勝を目指してプッシュしているときには、起こり得ることなんだ」

 そして、ラッピと総合首位争いを繰り広げる勝田にも期待のコメントを寄せている。

「また今日は、(勝田)貴元も本当にいい走りを見せてくれた。明日はさらにコンディションが良くなり、彼にとっては楽な状況になるはずだよ。貴元とエサペッカ(ラッピ)がいい戦いをすることは間違いないし、ラリーの最後まで争いが続くことを願っているよ」

 競技3日目となる2月17日(土)のデイ3は、サービスパークの西側から北側にかけての広い範囲が舞台になる。3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行した後、一日の最後にはこれまでのSS1とSS8のコースを2倍近くまで延長した『ウメオ1』がSS15として行われる。全7本でその合計距離は125.96kmと4日間で最長で、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は533.34kmとなる予定だ。