2月17日(土)、2024年WRC世界ラリー選手権の第2戦『ラリー・スウェーデン』の競技三日目となるデイ3が行われ、デイ2で総合首位に立ったヒョンデ・シェル・モービスWRTのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(ヒョンデi20 Nラリー1)が依然トップをキープ。最終日を残した段階で、1分06秒3のリードを築いている。2番手に続くのは、Mスポーツ・フォードWRTのアドリアン・フルモー/アレックス・コリア組(フォード・プーマ・ラリー1)だ。

 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)から参戦する日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、SS10でスノーバンクにクラッシュを喫してしまい、無念のデイリタイアという結果となった。

 そんな大会3日目を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合2番手
「グリップが思ったより低かったので、フィーリングがあまり良くなかった。だが昨日までは自信を持とうと苦戦していたけれど、今はいいコンディションだ。もっと速く走る必要がある!」(ss9)

「素晴らしいステージになった。少しセットアップを変えたが、本当に良いものを見つけることができて好調だった。このステージでは、前走者が走ってコースクリーニングが行われていたから助かったよ。(今週末は)初の表彰台になるかもしれないから、今はコース上に留まらないといけないね」(ss11)

「道路のいたるところに岩がたくさんあり、パンクが怖かったので、最後のパートではあまりプッシュしないことにした。パンクしたかと思った瞬間もあったが、違ったようで良かったよ。グラベルステージみたいでかなり荒かったから、今回はただ通り抜けたかった。今のところは大丈夫、順調そうだ」(ss12)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合28番手
「とてもトリッキーだ。(先にタナクとロバンペラが走り、)道路のすべてと、スノーバンクさえ使われてしまっているので、僕がコミットするのは難しい部分があった。また昨日に比べると、コーナーの位置が見づらい気がする。僕はある部分では速すぎるし、ある部分では遅すぎるんだ」(ss9)

「路面のグリップがもっと上がると思っていたけど、実際はその逆だった。リヤがいつも轍からはじき出されてしまって、僕たちは横向きにスノーバンクに入ってしまった。ボンネットに雪がたくさん落ちてしまいパワーを失ったが、あまりダメージがなかったことを願うよ」(ss12)

「完全にロックアップし、ハンドブレーキを引けなかったので、雪壁に真っ直ぐ進んでしまった。エサペッカ(ラッピ)のスピードを落とすことにならなかったらいいんだけど。チームには申し訳なく思う。これが僕たちの目標ではなかったのは確かだ」(ss15)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合4番手
「午後になると砂利が多くなっていき、僕たちにとって状況は良くなっていった。マシンに乗っていてより快適に感じられたよ」

「重要となる明日に向けて、まずまずの妥協点を見つけるために多くのセッティングを変更した。満足しているとは言えないが、少なくともよりトラクションが感じられた。明日の最初の走行でも引き続き機能することを願っているよ」

「タイヤのスタッドをケアするのはいつも難しいことだが、でも僕はここスウェーデンで、ループステージの2回目の走行をいつもうまくやってきた。とくにグラベルが多い場合はね。明日の午前中に向けて必要なフィーリングとスピードを見つけられたのだと期待している」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合46番手
「楽な一日ではなかった。冬のラリーで先頭の出走順になるのは、つねに特別な走り方を求められることになる。イライラしてしまいがちだが、これは昨日起きたこと(スノーバンクにヒットしデイリタイア)に対するペナルティなので、公正なことだ」

「このような状況では、本当にリズムを掴むことができないんだ。マシンを路上に維持するためつねに格闘し、タイヤを保護するためにスムーズに進むのが困難になる。できるだけ多くのポイントを獲得する必要があるので、明日の路面コンディションが僕たちに有利に働くことを願っているよ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合首位
「今日の走りには満足しているし、可能な限り最高の順位にいるが、この状況でのドライビングはあまり楽しいものではなかった。タイヤを最終ステージに備えて温存するために、リスクを冒さずにリードを管理しようとしたよ。実際、それをやり遂げることができたように思う」

「今日は明らかにタイヤにとってとても厳しい状況で、とくにループの最初と最後のステージは非常に摩耗しやすかったはずだ。まだラリーを終えたわけではないし、まだ三つのステージが残っている。とくにSS16と17のロングステージでは何が起こるかわからないからね。この状況にいることを嬉しく思ってはいるが、まだ終わってはいないよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合45番手
「今朝は太陽が出てコンディションも良好だったし、ラリーを再スタートすることができて良かった。昨日のようなこと(スノーバンクにヒットしデイリタイア)があった後に、ふたたびプッシュするのは簡単なことではないが、とにかくドライビングを楽しもうとしたし、朝最初のステージを走り終えたときにはいいフィーリングを感じることができた」

「ただ、2番手という出走順は、午後の再走ステージではあまりよくなかった。フォローできるようなクリーンな走行ラインもあまりなかったけれど、全体的には大きな問題もなく走行を終えることができたよ。明日は、チームがさらに多くのポイントを獲得できるようにベストを尽くすつもりだし、それが僕たちの目標だ」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合3番手
「今朝はとても順調だったが、ループの最後のステージのジャンクションで、クルマのフロント部分に雪を詰まらせてしまい、そのせいでかなりパワーを失うという不格好なミスをしてしまった。そのために、(フルモーとの)2番手争いで大きく水をあけられてしまったよ」

「また午後の再走ステージでは、タイムを挽回するのがさらに難しくなったように思う。路面にグラベルが多く出ていて、タイヤの摩耗も激しく、スタッドを温存しなければならなかったんだ。最後のステージは、リヤのグリップがまったくないような状態だった。明日はできるだけ多くのポイントを獲得するため、一日を通してプッシュするつもりだよ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3デイリタイア
「今朝は、トップ争いをするためハードにプッシュしました。しかし、残念なことにSS10のあるコーナーで、進入スピードが少し高すぎたのだと思いますが、リヤのグリップを失い雪壁に当たってスタックしてしまいました」

「とても残念ですし、非常にいい週末になるかもしれなかっただけに、チームに本当に申し訳なく思います。このようなことから学ばなければなりませんが、明日はまだポイントを獲得できる可能性があるので頑張ります」