2月18日、オーストラリア大陸を代表する名物トラック、マウント・パノラマ・サーキットにてIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの2024年開幕戦『レプコ・バサースト12時間』が行われ、4番手からレースをスタートしたマンタイEMAの912号車ポルシェ911 GT3 R(ローレンス・ファントール/アヤハンカン・ギュベン/マット・キャンベル組)が総合優勝を飾った。

 ドイツで行われるニュルブルクリンク24時間レースを新たにカレンダーに加え、従来から継続開催のスパ24時間、インディアナポリス8時間とともに全4戦で行われる2024年シーズンのIGTC。そのオープニングレースとなったバサーストでは、蛍光色が鮮やかな“グレロ”カラーをまとうマンタイの911がトップチェッカーを受け、ポルシェに約4年ぶりとなる同シリーズでの勝利をもたらした。

 一方、マンタイEMAから2.6秒差の2位でフィニッシュした75号車メルセデスAMG GT3エボをドライブしたジュール・グーノンは、前人未到のバサースト4連勝に惜しくも届かず。また、75号車を走らせたサンエナジー1も3度目の優勝を僅差で逃すこととなっている。

■トップ5に4メーカーが並ぶ

 現地5時45分にスタートが切られたレースは、予選でポールポジションを奪った32号車BMW M4 GT3(チームWRT)を先頭に、29台のマシンの隊列が夜明け前の暗闇を切り裂いていった。32号車BMWはオープニングのスティントをリードしたが、ピットストップ後にバレンティーノ・ロッシ駆る姉妹車46号車BMW M4 GT3とバトルを演じる間に912号車ポルシェに先行を許す。

 マンタイのポルシェはその後、約5時間にわたってレースをリードする。しかし、頻発するアクシデントとその都度出るセーフティカー(SC)によって大逃げはできず。レース中盤から降り出した雨もその一因となった。そんななか迎えた7時間目、912号車は85秒に設定されたピットイン時の最低滞在時間を守らなかたっとしてドライブスルーペナルティを受け、チームとドライバーの錯誤からもう一度ピットロードを通過したことで大きく順位を下げてしまう。

 首位から一転、追う立場となった912号車はそこから怒涛の挽回を見せ、レース終盤にトップを奪還。残り1時間となった段階で後続車を13秒引き離してみせたが、最後のSCでその差もリセットされてしまう。ラスト30分でのリスタート後、キャンベルはグーノン駆る75号車を6秒ほど引き離し、最後はこの貯金を有効に使いバンプ路面のトラックでトップチェッカーを受けている。

 2位でフィニッシュした75号車の背後では表彰台争いが白熱した。最後のSCによってぐっと差が詰まった上位勢の中で13号車ポルシェ911 GT3 R(ファントム・グローバル・レーシング)と46号車BMW、22号車アウディR8 LMS GT3エボII(ウォッシュ・イット・チームMPC)が三つ巴の戦いを繰り広げ、ポルシェとBMWが激しいバトルを演じるなか、残り6分となったところで22号車アウディが漁夫の利を得て5番手から3番手に浮上。そのままチェッカーを受け3位表彰台を獲得している。

 13号車ポルシェは4位、ロッシ組46号車BMWは5位でフィニッシュした。チームWRTの姉妹車でポールポジションからスタートした32号車は、GT4カーとの接触により“カッティング”でクラッシュ。レースの前半でのリタイアを余儀なくされている。

 総合優勝を達成したマンタイEMAは、プロアマクラスでも“ザ・ベンド・マンタイEMA”のバナーを掲げて出場した911号車ポルシェ911 GT3 Rがレースを制した。シルバーカップはウォール・レーシングの93号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2がクラス優勝。GT4クラスではプレステージ・イベコの19号車メルセデスAMG GT4、INVはT2レーシング/ローカルサーチが走らせた20号車ICR GTがクラス優勝を飾った。

 IGTCの次戦、第2戦ニュルブルクリンク24時間は、100日後の5月30日から6月2日にかけて、“ノルドシュライフェ”ことニュルブルクリンク北コースで開催される。