2月18日(日)、2024年WRC世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンの最終日デイ4が、スウェーデン北部ウメオのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からは、1台のレンタルマシンを含む4台が出走。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位でフィニッシュし、表彰台を獲得した。

 パートタイム参戦のため、今大会がシーズン初戦となったカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は、デイ2でのデイリタイアから再出走し最終的に総合39位。総合優勝を争いながらもクラッシュに見舞われてしまった勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、デイ3でのデイリタイアから再出走し総合45位で完走となっている。

 ラリー・スウェーデンの最終日は、サービスパークの東側エリアとサービスパークのすぐ近くで、合計距離61.08kmとなる3本のスペシャルステージ(SS)を走行。前日に続きウメオの上空には青空が広がったが、気温は氷点下10度まで冷え込んだなかで一日が始まった。

 前日のデイ3で、総合5番手から3番手まで順位を挽回したエバンスは、25.50kmのオープニングステージSS16『ベステルビーク1』で2番手タイムを記録し、総合2番手に順位を上げる。さらに、ループステージのSS17ではベストタイムをマークする走りを披露した。

 ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージSS18では2番手タイムを記録し、総合2位でラリーをフィニッシュした。日曜日の合計ステージタイムのみで争われる『スーパーサンデー』を制し、パワーステージのボーナスポイントと合わせて、合計24ポイントを獲得。今大会を戦ったどのライバルよりも多くのポイントを手にすることに成功している。

 一方、デイ2でのデイリタイアを経て、デイ3でラリーに復帰したロバンペラは最終日、SS16とパワーステージSS18でベストタイムを記録。総合順位は39位ながら、スーパーサンデーでは首位エバンスと3.9秒差の2位を獲得した。また、2番手タイムのエバンスと0.039秒という僅差ながらパワーステージを制したことで、ドライバーズポイントおよびマニュファクチャラーズポイントを獲得してチームに貢献する結果となった。

 エバンスとロバンペラの活躍により、チームは日曜日に獲得可能な最大ポイントである22ポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権でヒョンデ・シェル・モービスWRTを同ポイントで並ぶ結果に抑えた。

 そして、デイ3で激しい首位争いをするなかコースオフを喫しデイリタイアとなった勝田は、デイ4でラリーに復帰。オープニングのSS16では3番手タイムを、最終のパワーステージではダメージを負ったクルマながらに5番手タイムを記録する走りを見せた。スーパーサンデー6位による2ポイントと、パワーステージ5番手による1ポイントの計3ポイントを獲得している。

■「予想以上にタフな週末」とラトバラ代表

 ふたりのドライバーが総合首位を走りながら、そのチャンスを手にすることはできなかったTGR-WRT。ヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「クルマのパフォーマンスはとても良く、ドライバーたちも自信を持っていたが、最後のステップをコンプリートすることはできなかった」と振り返った。

「予想以上にタフな週末となり、総合成績は望んでいたものではなかったが、少なくとも最終日に自分たちが成し遂げたことには本当に満足している」

「だが、勝つためにハードにプッシュしなくてはならない時はどうしてもミスが起こりやすくなるものだ。そしてこの週末では、ふたりのドライバーがミスをしてしまった」

「エルフィン(エバンス)は、金曜日に路面を覆っていた大量の雪を掻き分けながら走らなければならないなど、不利な出走順での走行であったが、日曜日は素晴らしい走りで誰よりも速く駆け抜けた。スーパーサンデーを制しただけでなく、パワーステージでも僅差の2番手だ」

「スーパーサンデーと、パワーステージでワンツーとなったことで得たポイントは、マニュファクチャラー選手権において非常に大きな助けになったよ」

 また、カスタマープログラムのドライバーとして、昨年に続きトヨタGRヤリス・ラリー1で出場したロレンツォ・ベルテッリは、SS8で今大会最高の7番手タイムを記録する走りを見せ、総合10位でフィニッシュ。そして前戦ラリー・モンテカルロにてWRCデビューを飾ったトヨタGRヤリス・ラリー2は、計7台が出走し、サミ・パヤリ(プリント・スポーツ)がクラス2位、ゲオルグ・リンナマエ(レッドグレイ・チーム)がクラス3位を獲得。モンテカルロを大きく上回る好結果を残した。

 TGR WRCチャレンジプログラムから、トヨタGRヤリス・ラリー2で初めてWRC2に挑んだ山本雄紀はクラス10位、小暮ひかるは何度もパンクに見舞われながらもクラス20位で完走となった。

 2024年WRCの次戦『サファリ・ラリー・ケニア』は、ケニアのナイロビから北へ約100kmに位置するナイバシャを拠点に開催されるグラベルラリー。長い伝統と知名度を誇るこのグラベル(未舗装路)ラリーは、過去3年間は6月開催となっていたため、次回大会は路面コンディションが大きく変わるとみられる。速さだけではなく、走りにおけるサバイバル力を試されるサファリ・ラリー・ケニアは、3月28日(木)から31日(日)にかけて実施される予定だ。