ビザ・キャッシュアップRB F1チーム(レーシング・ブルズ)のチーム代表を務めるローレン・メキースは、ダニエル・リカルドのような「信じられないほどの人材」がチームのラインアップにいるのは幸運だと考えている。

 リカルドの資質は否定できない。苦戦する前の彼は、レッドブル・レーシングでは侮ることのできないF1チャンピオンのトップ候補であり、F1での8勝のうち7勝をこのチームで獲得していた。しかし、続くルノーとマクラーレンでの時期は困難なものだった。マクラーレンで才能豊かな期待のランド・ノリスにパフォーマンスが及ばなかったリカルドは、2022年末にチームを去った。

 2023年にレッドブルのリザーブドライバーのに就任したリカルドは、昨年の夏、不振だったニック・デ・フリースに代わってアルファタウリから戦列に復帰した。しかし彼はオランダGPのフリー走行1回目にクラッシュを喫して左手の中手骨を骨折し、5レースにわたって戦線離脱することになった。復帰後リカルドは、メキシコシティGPで予選4番手という傑出したパフォーマンスを発揮してポテンシャルを示し、レッドブルは34歳の彼を2024年もチームに残留させることに納得した。

 フランツ・トストの後を継ぎ、リブランドされたレッドブル姉妹チームの指揮を執るメキースは、リカルドにはトップのパフォーマンスに戻る切れ味があると考えている。

「彼はチームにとって信じられないほどの人材だ」とメキースはレーシング・ブルズの2024年型マシン発表会で『F1.com』に語った。

「彼のような経歴を持ち、これほど多くのレースで勝利を収め、マシンに対する感性やチームメンバーに対するスピリットを兼ね備えたドライバーは、この分野ではそう多くない」

「ドライバーから伝わるエネルギーのおかげで、さらに意欲をかきたてられている大人数のグループがいる、ということから違いが生まれる。これは隠されたラップタイムであり、トラッカーに表示されるものではない。それが違いを生み出している。スピード、スピリット、マシン開発の点で彼がいるのは素晴らしいことだ」

「数年前まで、彼はみんなのトップリストに載っていた。その後の彼は、明らかに困難な時期にあった。我々が彼と一緒に立て直すことになったことは幸運だ。ダニエルが、数年前にトップリストに乗っていたときの軌道と同じ軌道をたどっていない理由はない。その時期から彼は経験を積み、自分のエネルギーを管理する方法について多くのことを学んだ。彼はとてもハングリーで、非常にやる気があり、集中していることが分かる」

 メキースは、リカルドの資質について熱心に語ると、角田裕毅にも同様に「非常に感銘を受けた」理由を説明した。

「結局のところ、彼は毎月、そしてシーズンごとに、信じられないほどのスピードがあることを証明してきた。彼は今ではかなりの数のチームメイトと過ごした経験があるし、常にスピードは上がり続けていた」

「そのことと、チームと一体になって技術的理解を増やし続けている彼を組み合わせると、非常に強力なパッケージが得られる。彼はハードワーカーだ。ファエンツァに住んでいて、非常に頻繁にファクトリーに来る」

「彼は信じられないほどの天性のスピードを持っているので、互いにプッシュし合うという点で、ダニエルとの組み合わせは極めて強力なラインアップになる」