2月19〜20日、2024年MotoGPのカタール公式テストがロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは総合14番手、アレックス・リンスは総合16番手となった。

 約2週間前に行われたセパン公式テストでは、新しいエアロパーツを投入し、電子制御システムや空力、新型エンジンの微調整などをメインにテストをしていたヤマハ勢。今回も1日目には、新しいエキゾーストとディノウイングなどの新パーツを登場させていた。

 クアルタラロは、初日にトップ10に食い込むも、前回同様に「リヤグリップの改善」を訴えていた。2日目にはリヤに新品のソフトタイヤを積極的に使い、ロングエキゾーストも用いながらテストを遂行。タイムは初日より0.672秒縮めており、2日間で計115周をこなして総合14番手でテストを完了させた。

 また、YZR-M1で初めてロサイル・インターナショナル・サーキットを走行するリンスは、初日からテストと並行して適応も進めていた。クアルタラロ同様に新パーツのテストを行いながら、開幕戦のセットアップを煮詰めていたようだ。2日目で111周を走破したリンスは、適応も進んだようで自己ベストを1.539秒縮めて1分52秒103の総合16番手で終えている。

 ヤマハ勢はテストライダーのカル・クラッチロー(ヤマハ・ファクトリー・レーシング)も2日間参加し、計3名でテストを行っていた。約2週間後に開幕戦を迎えることになるが、今季コンセッション(優遇措置)を受けるヤマハは、どのような戦いぶりを見せてくれるだろうか。

■ファビオ・クアルタラロ(総合14番手)
「今日は路面コンディションがよくなっていた。僕自身はあまり大きな進化はないが、ライバルの後ろについて走り、いくつか良い情報を得ることができた。まだ伸びしろは残っており、そのためにはグリップ性を上げてタイヤの消耗を抑えることが必要。日ごとに前進しているけど、ライバルたちもまた同様」

「自分の立ち位置がどのあたりにあるかは開幕戦を待たなければならないが、昨年よりよいポジションにいられるよう願っている。マシンのフルポテンシャルを引き出すためには、もっと時間が必要ですし、テストもまだ十分ではないと思っている。それでも僕はこのプロジェクトを信じている。ヤマハは最善の努力をしてくれたと感じている。未来のことは考え過ぎず、今はマシンの改善に集中している」

■アレックス・リンス(総合16番手)
「全体的にはエンジンが改良されたと思う。ストレートが非常によくなっているので、冬休み中にヤマハがいい仕事をしてくれたということだ。今日はセッティングの改善に焦点を当てた。マシンを高くしたり低くしたり長くしたり短くしたりと改善できるところを探しながら、マージンがあるかないかを確認していった」

「その中で僕自身は間違いなく、昨日より一歩前進することができた。それでもトップからはかなり遠く、1分52秒台、ファビオ(・クアルタラロ)も1秒離されているので、このギャップを埋めるためにもっと頑張らなければならない。優勝争いを望むなら、より一層のハードワークが必要。でも仕事のやり方は正しいと思っており、スタートする準備は整っている」

■マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「セパンテストの成果を確認することができました。トップスピードのわずかな向上を含め、前回の改善点が、ここロサイル・サーキットでも順調に機能してくれました。今シーズンから導入した新しいアイテムがすべてパフォーマンス向上につながっているので、その面では満足しています。ふたりのライダーの意見は多くの部分で一致しており、彼らが同じ方向で仕事を進めることが重要です」

「しかし、やらなければならないことはまだたくさんあります。ライバルたちとの差が大きな問題です。私たちはセパンで0.5秒、今回はそれ以上にベストラップを更新しているのですが、トップとの差は縮まっていません。前にもお話しした通り、それではまだ足りないということです。ですから休むことなく作業を続けなければなりません。ペースは決して悪くありません。トップ3というわけにはいきませんが悪くはないのです。ただタイムアタックでは依然として改善が必要です。スタートポジションが本当に大きなアドバンテージになりますからね」