メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、2024年型マシン『W15』のコクピットで過ごしたプレシーズンテストの初日をポジティブに捉え、メルセデスのニューマシンはレッドブルと互角の立場に戻り、今季のタイトルを争うつもりだと述べた。

「今日、爆音とともに初めてW15をドライブできてよかった。走り始めてから、シーズンをスタートするための素晴らしい土台ができているように感じた」と、シルバーストンでのシェイクダウンですでにW15を数周走らせているラッセルは語った。

 ラッセルはプレシーズンテスト初日を一日中マシンのなかで過ごし、テストを行うなかで122周を走行したが、バーレーンで3日間行われるテスト初日終了時の彼は1分34秒109で12番手タイムだった。

 ラッセルのタイムは総合トップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)より2秒765遅かった。なお、ラッセル以外では、チームメイトとテスト作業を分担せずに一日中走行した唯一のドライバーがフェルスタッペンだ。

「多くの周回を走り終えたので、今夜は調べるべきデータがたくさんある」とラッセルはテスト初日終了後に語っている。

「1日を満足のいくポジションで終えることができたから、ここから次の2日間に向けて築き上げていけるだろう」

 またラッセルは「マシンの最適なスイートスポットを追い求めるよりも、学習するために走行距離を最大化することに注力していくだろうね」と付け加え、チームはテストの初期段階ではスピードを求めていなかったと強調した。

「今日は学ぶことが重要で、パフォーマンスを追求するための日ではなかった」とラッセルは語った。

「僕たちはこのテストで自分自身に集中している。他のチームと比べてどの位置にいるかが分かるのは来週になってからだ」

「全体的にW15は昨年のマシンよりもドライブしやすい」とラッセルは認めた。

「でも、フィーリングではなくスピードが重要だということは分かっている」

 2023年のW14は手に負えないマシンだとさまざまな言い方をされ、チームはレースが行われる各サーキットに適応させることに苦戦した。メルセデスはシーズンを通して一度も優勝できず、昨シーズンはレッドブルが第16戦シンガポールGPを除くすべてのレースで勝利を収めた。

 なお、メルセデスの2024年型マシンW15は革新的なフロントウイングのデザインを特徴としており、チーム代表のトト・ウォルフは「完全なリニューアル」と言い表している。

「我々には手に負えないマシンがあり、なぜあのような挙動をするのか理解が難しいときがあった」とウォルフは語った。

「今シーズンは、我々が実際に成長できる、安定したプラットフォームを用意することに重点を置いているので、そうなるかどうか様子を見るとしよう」

 テスト初日は終日マシンのなかで独りで過ごしたラッセルだが、2日目はルイス・ハミルトンがラッセルに代わってメルセデスW15をドライブする。そして最終日は、ハミルトンとラッセルのふたりでテストを分担することになる。

「金曜日にマシンに戻るのを楽しみにしている」とラッセルは語った。