2024年F1プレシーズンテストが2月22日に2日目を迎えた。バーレーン・インターナショナル・サーキットで全10チーム、17人のドライバーが走行、最速タイムを記録したのはカルロス・サインツ(フェラーリ)、2番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

 午前セッションが残り約1時間50分というところで、マシンがターン11にある排水溝の蓋の上を走った際に蓋が緩み、マシンがデブリにヒットするというインシデントが起きた。

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)とハミルトンがドレインカバーの上を走った時に、デブリが飛び散るシーンが見られた。まず赤旗が出された後に、セッション残り約1時間10分のところで、コース修復のため、午前セッションの中止が発表された。そのため、午後のセッションを予定より1時間早く開始するというスケジュール変更がなされた。

 レッドブルは予定を変更してドライバー交代を行わないことを決定。フェラーリは、走行時間を失ったルクレールを午後セッションの序盤にも走らせてから、サインツと交代させた。



■フェラーリ:サインツがレッドブルの初日最速タイムを破りトップに

 短縮された午前セッションではルクレールがトップ。デブリで傷ついたフロアを交換して午後セッションの序盤も走行し、最終的に全体の6番手となった。その後、マシンを引き継いだサインツは、ソフト寄りのC4タイヤでこの日の最速タイム1分29秒921を記録した。このタイムは、テスト初日にマックス・フェルスタッペンがマークしたトップタイム1分31秒344より大幅に速く、2日目2番手のペレスとの差は0.758秒だった。

●カルロス・サインツ(フェラーリ)1番手(1’29.921/C4/84周)
●シャルル・ルクレール(フェラーリ) 6番手(1’31.750/C3/54周)

■レッドブル:初登場のペレスがトラブルに見舞われる

 ペレスが今回のテストに初登場し、2番手。当初の予定では午後にフェルスタッペンが乗る予定だったが、コースのトラブルによるセッションのスケジュール変更を考慮して、ペレスが終日走行を行うことになった。

 この日、RB20にはいくつかトラブルが発生。午前には小さなブレーキ火災により、プログラムに遅れが出た。午後のセッションでは、大幅にペースを落とした後でピットに戻るシーンが見られたが、ペレスはすぐにコースに復帰することができた。

●セルジオ・ペレス(レッドブル)2番手(1’30.679/C3/129周)

■メルセデス:ハミルトンが初登場。「走りやすいマシンになった」とW15にポジティブな感想

 ハミルトンが今回のテストで初めて走行し、3番手タイムを記録した。午前にはコースの排水溝の蓋にヒットしてデブリを散らす場面もあったが、2回のセッションを通して123周を走りこむことができた。ハミルトンはW15について「明らかに改善がみられるし、(昨年型より)はるかに走りやすくなった」とコメントしている。

●ルイス・ハミルトン(メルセデス)3番手(1’31.066/C3/123周)

■マクラーレン:ノリスがトラブル発生も4番手

 マクラーレンは、午後のランド・ノリスが4番手、午前のオスカー・ピアストリが10番手タイムを記録した。午後にチームが燃料システムの小さな問題について調査したため、ノリスは少し走行時間を失った。

●ランド・ノリス(マクラーレン)4番手(1’31.256/C3/52周)
●オスカー・ピアストリ(マクラーレン)10番手(1’32.328/C3/35周)

■レーシング・ブルズ:角田は午前最多周回数を走行。リカルドは5番手

 レーシング・ブルズ/RBの角田裕毅は午前走行を担当、ハード寄りのC2タイヤで17番手だった。周回数は午前セッションを走った10人のなかでは最多だった。午後にマシンを引き継いだダニエル・リカルドは、ソフト寄りのC4タイヤで5番手タイムをマークしている。

●ダニエル・リカルド(レーシング・ブルズ)5番手(1’31.361/C4/88周)
●角田裕毅(レーシング・ブルズ)17番手(1’38.074/C2/40周)

■アストンマーティン:アロンソ「ここまではすべて順調」

 午前のフェルナンド・アロンソは12番手、午後のランス・ストロールは7番手だった。アロンソは、「ここまでの2日間、予定していたプログラムをこなすことができていることはポジティブだ」とコメントした。「すべてに関して良い感触を持っているが、他のチームも一歩前進しているはずだから、昨年と比較して一番大きなステップを踏んだのがどのチームなのかが問題になる」

●ランス・ストロール(アストンマーティン)7番手(1’32.029/C3/96周)
●フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)12番手(1’33.053/C3/31周)

■アルピーヌ:マシンの改善にポジティブなオコン

 午前のピエール・ガスリーが14番手、午後のエステバン・オコンが8番手だった。オコンは、「一日を通してマシンを改善していけたし、開幕戦バーレーンGPの参考になるような、さまざまなコンディションで走ることができてよかった」とコメントした。

●エステバン・オコン (アルピーヌ)8番手(1’32.061/C3/78周)
●ピエール・ガスリー(アルピーヌ)14番手(1’33.804/C3/33周)

■ステーク:ボッタスがパフォーマンスランとレースシミュレーション

 午前に走った周冠宇が13番手、午後担当のバルテリ・ボッタスは9番手だった。ステークは、午後のセッションの終盤に、パフォーマンスランとレースシミュレーションを行っている。

●バルテリ・ボッタス(ステーク)9番手(1’32.227/C3/97周)
●周冠宇(ステーク)13番手(1’33.715/C3/38周)

■ウイリアムズ:サージェントが終日走行

 終日ローガン・サージェントが走行し、11番手。サージェントは、ハーフスピンを喫する場面があり、マシンにも小さなメカニカルトラブルが発生していたようだ。

●ローガン・サージェント(ウイリアムズ)11番手(1’32.578/C4/117周)

■ハース:課題のタイヤ問題に関してポジティブな兆候

 午前に走ったニコ・ヒュルケンベルグが16番手、午後を担当したケビン・マグヌッセンが15番手だった。ロングランに重点を置いて走行したマグヌッセンは、昨年苦しんだタイヤの問題について「多少進歩が見られる。やるべきことはまだたくさん残っているが、正しい方向に進んでいるよ」とコメントしている。

●ケビン・マグヌッセン(ハース)15番手(1’36.611/C3/93周)
●ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)16番手(1’37.509/C3/31周)