バーレーンで行われているF1プレシーズンテスト、角田裕毅、ダニエル・リカルドの所属するレーシング・ブルズ(RB)は、初日が総合4番手、2日目は5番手だった(いずれも午後のセッションを担当したリカルドによる)。

 初日のリカルドは、最速だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には1.255秒差をつけられたものの、2番手だったマクラーレンのランド・ノリスには0.115秒、3番手のフェラーリ、カルロス・サインツには0.015秒の僅差だった。

 一方、2日目の5番手タイムは、2番目に柔らかいC4タイヤを履いたもの。それでも首位サインツに約1秒5の大差をつけられ、C3タイヤで2番手だったセルジオ・ペレス(レッドブル)からもコンマ7秒落ちだった。とはいえこの日のレーシング・ブルズは、角田、リカルドともにロングラン主体のメニューだった。

 午前中を走った角田が何度か、「風がひどい」と無線で訴えていたのが少し気になったが、対照的にリカルドは、少なくともモニターの映像では終始安定した挙動で周回を重ねていたように見えた。

 たとえばコース終盤のターン13は、この日のコンディションではブレーキングをしながらの進入で横風を受け、立ち上がりでは追い風となる。空力的にピーキーなマシンでは、バランスを乱しやすい難易度の高いコーナーだ。

 実際、この日パフォーマンスランを繰り返し、ワン・ツーを占めたサインツ、ノリスは、ここで典型的なスナップオーバーの挙動を見せた。それがリカルドは、危なげなくコーナーをクリアしていた。

 ロングランペースも悪くないように見える。リカルドは日没後、新品C3タイヤでコースイン。まず1分36秒106の自己ベストタイムを出すと、そのままロングランに移行。計15周のスティントを走り切ったが、ほぼ1分36秒中盤のラップタイムに揃えて見せた。

 ちなみに1年前の開幕戦バーレーンGPでの角田は、終盤に今回のC3と同じソフトに履き替え、チェッカーまでの16周を走った。そのペースは1分37秒台前半から1分38秒台へと下降し、最後は1分39秒台まで落ちていった。それに比べるとラップタイム自体1秒前後速く、何よりコンスタントにいいペースを刻んでいる。

 一方、ほぼ同じタイミングで15周前後のロングランをC3で行っていたメルセデスのルイス・ハミルトン、アストンマーティンのランス・ストロールは、いずれも1分37秒台だった。もちろんテストでは各マシンの燃料搭載量が不明なため、単純比較はできない。とはいえレーシング・ブルズのマシンの素性は、決して悪くないのではないか。