フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、今週バーレーンで実施された公式プレシーズンテストでのチームのパフォーマンスに満足していると語ったが、他のチームとの比較をするにはまだ時期尚早だと強調した。

 初日はレッドブルのマックス・フェルスタッペンが大差でのトップタイムをマークしたが、カルロス・サインツが木曜日に3日間総合でのベストタイムを、シャルル・ルクレールが最終日の最速タイムで総合2番手タイムをそれぞれ記録した。

 テスト中は各チームが異なるプログラムを行っているため、単純にタイムでパフォーマンスを比較することはできない。しかしフェラーリは12カ月前のテストの時と比べると、はるかに力強く見える。

「今回のテストで達成した成果には、走行距離と取得した多くのデータの両方の面で満足できるだろう」と、最終日のセッションが終了した後にバスールは断言した。

「技術的な問題もなく、生産的な3日間だった。特にシーズン開始前の唯一のセッションにおいては、それが最も望まれることだ」

「我々の第一の目標は、SF-24が予測どおりに機能し、外部条件の変化に過度に敏感にならず、ドライブしやすいかどうかを確認することだった」

「そのようにマシンを挙動させることは非常に重要だ。なぜなら、ドライバーがその特性をすばやく理解し、最大限に活用できるということになるからだ」

「シャルルとカルロスが話したことと、ロングランでの彼らのパフォーマンスの一貫性を見ると、この面では成功したように思える。シャルルもカルロスも、物事の進み方に満足していた」

 バスールは「自分たちのパフォーマンスだけを見れば、我々は幸先のよいスタートを切ったと思う」と語る一方で、開幕戦バーレーンで走るまでは、ライバルたちとの比較をすることはできないと認めた。

「トップの数チームは、みな同じようなレベルになると、私は予想している。我々のパッケージがライバルチームのパッケージと比較するとどうなのかを見るのが待ちきれない」

 ルクレールはテストが順調だったにもかかわらず、フェラーリの今シーズンの行方について同様に慎重な見方をしており、「自分たちの位置を正確に理解することは、まだとても難しい」と強調した。

「すぐに一貫性を発揮することができた。それはレースで走るうえで役に立つだろう」とルクレールはメディアに語った。「でも、だからといって、特に予選や多くのレースで勝てるとは限らない」

「ドライバビリティと競争力はまったく別の物だ。昨年は、風が吹くたびにマシンのコントロールに少々影響が出ていたので、安定させるのに苦戦していた」

「そして、それはレッドブルと比べたら何の意味もないことだ。最初の感触では、レッドブルはまだかなり先行している。でも昨年に比べれば、僕たちの基盤ははるかに強いものになっている」

 2023年のプレシーズンテストについて、ルクレールは、「昨年のテストは、おそらくこれまでの僕のキャリアのなかで最悪だった」と振り返った。

「テストを終えても、どちらの方向に進むべきか理解するのがとても難しかった」

「昨年のマシンには一貫性がなく、何が主な弱点なのか理解するのが本当に困難だった。今年はずっと良くなっている。でもまだ多くの作業をしなければいけない。そうして来週の金曜日(バーレーンGP予選)にどれだけ競争力があるのか見ることになる」

 ルクレールのチームメイトのカルロス・サインツは、テストで3日間総合の最速タイムを記録した。

「今日は走行したすべてのラップを楽しんだ」とサインツは語った。「できるだけ多くのデータを収集するために、さまざまな構成をテストした」

「マシンはまずまずの位置につけているようだし、これほど充実したテストプログラムを完了させるためにチームが成し遂げた仕事を誇りに思う」