2月29日、三重県の鈴鹿サーキットで、2024年のスーパーGT GT500クラスに参戦する15台が集い、メーカーテストがスタートした。午前から曇り空だった鈴鹿は午後の途中から雨が降り出している。そんななか、午前のセッション1、午後のセッション2ともに2023年チャンピオンカーのau TOM'S GR Supraがトップタイムを記録した。2番手両セッションともNiterra MOTUL Zが続き、奇しくも2023年のランキングトップ2が上位を占めた。

 2024年のスーパーGT開幕に向けたGT500クラスのメーカーテストは1月のセパンサーキットからスタートし、2月7〜8日には岡山国際サーキットで9台が参加、さらに富士、もてぎで複数台が参加し行われてきたが、2月29日から鈴鹿サーキットで今季GT500クラスに参戦する15台全車が揃ってのメーカーテストがスタートした。公式テスト前に15台が揃ってテストが行われるのは近年なかったことだ。

 迎えた2月29日の走行初日の鈴鹿サーキットは、冷え込みはそこまで厳しいものではなかったが曇天模様。ドライコンディションのもと10時からセッション1がスタートしたが、それに先立ち9時からトヨタGRスープラが3台、ニッサンZニスモGT500が3台、ホンダ・シビック・タイプR-GTが2台と、合計8台が周回した。これは富士ともてぎでのテストが悪天候となったことから、消化しきれなかったテスト時間を使ったためだ。

 10時からは7台が加わり、15台が揃っての走行がスタートした。今回、多くの車両はカーボン地や2023年のままだったが、唯一Modulo Nakajima Racingの64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTのみが2024年のフルカラーリングを施し登場した。シビック・タイプR-GTにフルカラーリング車両が登場するのはSTANLEY CIVIC TYPE R-GTのオフ専用カラーをのぞけば初めてのことだ。

 午前のセッション1は、途中10時45分にAstemo CIVIC TYPE R-GTが200Rでトラブルのためストップ。一時赤旗が出たが、すぐにAstemo CIVIC TYPE R-GTはピットに戻った後に走行を再開した。その後は中断なくセッションは進み、au TOM'S GR Supraが1分43秒665を記録しトップタイムに。2番手にはNiterra MOTUL Zが1分44秒110で続いた。3番手にはENEOS X PRIME GR Supraが1分44秒236でつけている。au TOM'Sのタイムがこの時点ではやや抜けている印象があり、ライバルたちからは驚きの声も聞かれた。

 午後のセッション2は、午前同様に富士ともてぎの振り分け分で13時30分からまず7台がコースインした。ただ、開始直後にMOTUL AUTECH ZがNIPPOコーナーでグラベルストップ。赤旗が提示された。

 その後、8台が合流し走行が進められていったが、開始から1時間ほどというタイミングで、DENSO KOBELCO SARD GR Supraが逆バンクでコースオフ。バリアにクラッシュしてしまい赤旗中断に。さらに、その後も落下物のため赤旗が出されるなど、中断が相次いだ。

 さらに15時を前にして鈴鹿サーキットには雨が降りはじめてしまった。次第に雨脚が強くなり始め、ほとんどの車両がピットイン。その後ウエットタイヤを履き走行したが、当然タイムの更新はならず。終盤にはほとんどの車両がピットに戻り走行を終えることになった。午後のセッション2は、雨が降り出す前に1分44秒245を記録していたau TOM'S GR Supraがふたたびトップタイムとなった。

 2番手には1分44秒770でNiterra MOTUL Zがつけ、3番手にはAstemo NSX-GTが1分44秒793で続いた。各陣営でメニューも異なり、ベストタイムを出したタイミングもバラバラではあるため参考にしかならないが、多くの車両のベストタイムが午前、午後とも1分44秒台から45秒台にひしめいており、今季のGT500クラスの接戦を感じさせるテスト初日となった。ただ、オフを通じて開発が続いている空力パッケージについては、まだこれで確定したものではないようで、公式テストを通じても開発が進められそうだ。

 テストは3月1日にも行われる。