4月2日、東京都渋谷区の青山学院大学青山キャンパスに、ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEのST-Zクラスに今季参戦するTEAM ZEROONEの25号車raffinee 日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が展示された。たった一日だけの展示となったが、多くの学生や教職員たちから熱い視線を集めた。

 春の陽気に誘われ桜が花開き、オリエンテーションに臨んだ新入生たちの笑顔があふれ、部活動やサークルの勧誘の声が響く青山学院大学青山キャンパスに、良い意味で場違いな存在感を放つニッサンZニスモGT4。通りかかった学生たちからは「すごい!」「カッコいい!」という声が聞こえてくる。

 大学のキャンパスとレーシングカーという、一見繋がりが感じられない今回の展示だが、さまざまな条件が重なって実現した。今年、青山学院は創立150周年。『AG150 響け、青学マインド。』というキャッチコピーとともに記念事業を行っている。また、青山学院大学自動車部は1931年創部で、間もなく95年を迎える。創部95年、さらに100年を見据え、さらに自動車部を輝かせたい──という思いがあったという。

 そこで声がかかったのが、TEAM ZEROONEの河野初樹代表。青山学院大学出身で、チーム立ち上げから2年が経った2023年の夏ごろに、自動車部について意見を求められたのだという。

「いろいろなコミュニケーションをとりながら、モータースポーツの素晴らしさを伝える意味で何かお役に立てれば……と昨年末に具体的なプランをいただきました」と河野代表。

「青山学院はいま、箱根駅伝をはじめ陸上部が非常に強いですよね。原晋監督率いるチームもそうだと思うのですが、スポーツ競技の重要さ、勝負へのこだわり、チームプレーといった部分では、モータースポーツは“人を育てる”という点で相通じるものがあると思います。そういったところを、青山学院の皆さんにも理解していただけたのだと思います」

 こうして実現した車両展示だが、この25号車raffinee 日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4は3月31日まで植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平のドライブでスポーツランドSUGOでの公式テストを走っていた車両そのものだ。SUGOから戻り、早朝6時30分出発で青山学院に到着。奇しくも自動車部創部と同じ1931年に建てられた登録有形文化財のベリーホール(法人本部)の横の桜の下という絶好のロケーションに置かれた。

 raffinee 日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4の周囲には、河野代表、TEAM ZEROONEのスタッフ、さらに新入生勧誘の合間を縫って青山学院大学自動車部のメンバーが控え、多くの学生に声をかけ車両の説明を行った。車体下部をのぞき込む学生や、一緒に写真に収まる学生や教職員たちの姿も多く見られた。

“若者のクルマ離れ”が叫ばれる時代ではあるが、決してクルマ、モータースポーツへの興味は失われているわけではない……。そんな印象を受けた春の一日となった。