レッドブルF1に近い情報筋によると、セルジオ・ペレスは早ければ来月にもレッドブルとの契約をさらに1年延長する可能性があるという。

 ペレスは2023年シーズンを不振の悪循環のなかで終え、彼のシートは2024年シーズンが始まる前から大きな脅威にさらされていたが、今では事情が変わった。あらゆる状況が重なったおかげで、ペレスはレッドブルで次のシーズンを過ごすことになりそうだ。

 レッドブル内の現状の変化における第一の重要な要素は、ペレスがパフォーマンスを改善したことだ。ペレスは、チームリーダーのマックス・フェルスタッペンが優勝した3レースすべてを2位でフィニッシュし、チームが望む方法でフェルスタッペンをバックアップしている。第3戦オーストラリアGPでの彼の不振は、3つの異なる要因によるものだった。新任のレースエンジニアとのミスコミュニケーションから予選後にペナルティを科され、レース後半は空力面でダメージを受けていたうえに、メルボルンがRB20にとって最も不利なコースであったことから、チームは彼が表彰台に上がれなかったことを責めていない。

 ペレスに有利となっているふたつ目の要因は、シーズン開幕以来ダニエル・リカルド(RB)がスピードを欠いていることだ。リカルドについては、チーム代表のクリスチャン・ホーナーがモータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコを押し切ったようなものだ。ホーナーはリカルドをフェルスタッペンのチームメイトとして復帰させることを望んでいた。彼を1年半にわたってレッドブルのセカンドチームに入れることは、これが正しい選択であることを全員に納得させるのに十分だと考えられていた。

 しかしこれまでのところは、逆のことが起こっている。今やリカルドは2025年にフェルスタッペンのパートナー候補と見なされているというよりも、年末まで現在のシートを守るために戦っているだけだ。

 最後に、レッドブルにとってペレスに相当する選択肢が市場にないという事実もある。今年限りでフェラーリを離れるカルロス・サインツは、フェルスタッペンがいる限りレッドブルファミリーに復帰することに興味がないようだし、ホーナーが気に入っているふたりのドライバーであるランド・ノリス(マクラーレン)とアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は来年の契約を結んでいる。そのためホーナーは、期待外れのリカルドや、はるかに成長した角田裕毅(RB)、リアム・ローソン(レッドブルとRBのリザーブドライバー)のようなほぼルーキーを昇格させるのではなく、ペレスに1年契約を提示する用意がある。

 ペレスはもちろんより長い契約を望んでいるが、アルボンとジョージ・ラッセル(メルセデス)が2025年末に契約可能になるため、レッドブルはフェルスタッペンのパートナーとして最善の選択肢を持つ自由を望んでいる。そうした理由から、ペレスは提示された契約を受け入れるよりほかないだろう。他チームへの移籍は、間違った方向への一歩となることが多いからだ。