4月19日(金)にイタリアのイモラ・サーキットで開幕したWEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間レース』。同日17時15分よりフリープラクティス2回目(FP2)が行われ、アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン組50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)がトップタイムを記録した。

 WEC初開催となるイモラではレースウイークの初日にあたる金曜の日中に、2度のプラクティスが設定された。まだ陽の高い17時過ぎに開始されたFP2は、正午から行われたFP1と同様に90分間のセッションとなり、開始から40分のタイミングでフルコースイエロー(FCY)が導入されたことを除いて大きなトラブルなく進行していった。

 そんなFP2で最速タイムを記録したのは、“母国ラウンド”ということで気合の入るフェラーリAFコルセのマシンだ。セッション開始から20分後、イタリア人ドライバーのフォコが乗り込んだ50号車フェラーリは19台のハイパーカーの中で唯一、1分31秒を切るタイム、1分30秒957をマーク。これ以前にケビン・エストーレのドライブでFP1のトップタイムを上回る1分31秒299を記録していた6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)をコンマ3秒以上引き離してみせた。

 この2台の後方にはブレンドン・ハートレーが1分31秒729をマークした8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)がつけていたが、セッションの終盤に83号車フェラーリ499Pに逆転を許す。FP1でトップタイムを記録した“黄色い跳ね馬”は、ロバート・シュワルツマンのドライブで1分31秒331というタイムを刻んだ。

 結局、8号車トヨタは4番手に。5番手以降、総合17番手までは1分32秒台だ。その先頭には開幕戦で2位となった12号車ポルシェ963(ハーツ・チーム・JOTA)が入った。タイムは1分32秒200。

 今回がニューマシンのデビュー戦となるプジョー・トタルエナジーズ勢は、6番手と8番手に改良型9X8の94号車と93号車を送り込んだ。その間にはデビュー2戦目の36号車アルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)が割り込み、93号車の後ろで51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)が9番手につけた。

 トップ10リザルト最後のスロットには、姉妹車15号車BMWが記録したタイム、1分32秒684をわずかに上回った20号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)が入っている。TGRの7号車トヨタGR010ハイブリッドは12番手で初日を終えた。

 9メーカー計18台がエントリーしているLMGT3クラスでは、FP1に続きコルベット勢が好調を維持し、TFスポーツの81号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(トム・ファン・ロンパウ/ルイ・アンドラーデ/チャーリー・イーストウッド組)と、姉妹車で小泉洋史も乗り込む82号車がワン・スリーを形成した。クラストップの81号車シボレーはイーストウッドの搭乗時に1分41秒986をマーク。同クラスで1分42秒を切ったのはこの1台だけだった。

 クラス2番手は55号車フェラーリ296 GT3(ビスタAFコルセ)で首位から0秒187の後れを取った。4番手にはトップと0秒544秒差となった27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3(ハート・オブ・レーシングチーム)がつけ、ビスタAFコルセのもう一台、54号車フェラーリ296 GT3がクラス5番手となった。

 6番手は777号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3(Dステーション・レーシング)。以下、60号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(アイアン・リンクス)、31号車BMW M4 GT3(チームWRT)、85号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(アイアン・デイムス)、92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイ・ピュアレクシング)と続き、11番手となった木村武史組87号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)までがトップ車両とのギャップが1秒以内のマシンだ。直後の12番手となった佐藤万璃音組95号車マクラーレン720S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)は1秒079秒遅れた。

 初日の走行を終えたWEC第2戦イモラは、明日4月20日(土)に60分間のFP3とシュートアウト形式の予選が行われる。