空力部門の成長が必要なアストンマーティン。2026年に向け、リソースの優先順位づけの難しさをニューウェイが明かす
ニューウェイのアストンマーティンへの加入は、チームオーナーのローレンス・ストロールの野心的なプロジェクトにとって大きな成果だった。しかし、チームは2023年初頭に素晴らしい将来性を示したものの、2025年は厳しいシーズンのなかで苦戦しており、特にマイアミGPは最低の低迷期間となった。シルバーストンに最先端の設備があるにもかかわらず、アストンマーティンはパフォーマンスと一貫性の両方で先頭集団に後れをとっている。
■F1とは人間のこと
アストンマーティンで目にした体制を振り返ったニューウェイは、運営のポテンシャルを称賛し、その一方で欠けているものについて率直に語った。
「ローレンスのビジョンは、素晴らしい施設、F1で最高の施設を創り上げたが、今後はいかにその使い方を最適化するかが重要だ」と、ニューウェイはアストンマーティンF1チームのウェブサイトに掲載されたインタビューで語った。
「F1とは、つまりは人間のことだ。確かに多くのテクノロジーがあるが、物事を前進させるのは人々だ」
「私の前のチームは、F1でも最低の風洞を持っていて、工業団地内の目立たない建物群のひとつで運営されていたが、全員が協力して仕事をし、素晴らしいチームを育てることができた」
「我々には才能ある人材がたくさんいる。また、人数を増やして強化する必要がある分野もいくつかある。こうしたツールを活用し、能力を伸ばしながら、全員がよりよく協力し合う必要がある」
ツールと人材は整っている一方で、2026年に新しい技術レギュレーションが施行されるまでにアストンマーティンがタイトル候補になるには、結束と戦略的な優先順位付けが不可欠になるとニューウェイは明言した。
■空力の強化とリソースの優先順位付け
グリッドの最前線で競争するために、より多くの人員が必要となる重要な分野として、ニューウェイはチームの空力部門を特に指摘した。2026年に導入されるレギュレーションでは大幅な技術的な見直しが行われるため、チームは予算上限と人員の制約のなかで、開発経路を最適化するという大きなプレッシャーに直面している。
「今回のように大きなレギュレーション変更があり、予算制限や単に人員レベルの都合で全チームのリソースが限られているときは、常に困難が伴う」
「我々のチームで成長が必要な分野のひとつは、空力部門だ。しかし短期的には、どの方向性が最も実りあるものになるかを判断し、そこにリソースを集中させる必要があるということだ」
しかしながら、そのように戦略的な重点を置くことにはリスクが伴う。ニューウェイは、開発の道を選ぶことの難しさを認めた。
「もちろん、そうすることで、ある道を見逃してしまうという危険が常にある。ある枝が実りあるものになるかどうかを知るには、その枝をかなり先まで見なければならないことがよくあるものだ」
しかし時間が限られているため、彼は難しい決断をしなければならなかった。ニューウェイは、「私は同僚のエンジニアたちに対し、何かを追求すべきではないとは決して言いたくない。しかし、今回の場合は期間が短いため、そうせざるを得えなかった」と認め、チームの手を広げすぎないようにリソースに優先順位をつける必要性を強調した。
ニューウェイの主な焦点は2026年型マシンだが、限られた範囲ではあるが2025年型マシンの開発にも協力している。
「ローレンスは当然ながら、2025年に我々が最大限の成果を上げることを望んでいる。だから、今も小さなチームが空力の観点から今年のマシン開発に取り組んでいる」
「私はその小さなグループとランチタイムに何度か会話をし、マシンについて、そしてそれについて何ができるか話し合った」
こうした話し合いは、目先のニーズと、アストンマーティンを先頭集団として位置付けるという長期目標とのバランスをとる、彼の実際的なアプローチを反映している。ニューウェイの専門知識と、より強力な空力ユニットを求める明確な要求がある。そのためアストンマーティンは、リソースと才能を効果的に活用できれば、極めて重要な変革を遂げる態勢を整えることができる。
[オートスポーツweb 2025年05月16日]


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