エステバン・オコンは、ハースF1の小松礼雄チーム代表への称賛を隠そうとはしなかった。先週放送されたポッドキャストで、オコンは小松代表とは15年来のつき合いだと明かし、「礼雄ほど競争心が強い人は見たことがない」と述べ、初めて会ったときから「まったく変わっていない」と主張した。

 現在、F1で9シーズン目を迎えるオコンは、現在のボスである小松代表と出会ったときのことを語った。

「2011年か2010年だったと思う。僕たちは、メルセデスの若手ドライバープログラムの責任者のグウェン・ラグリュと一緒にいたのを覚えている。F1チームが参加する12時間耐久レースがあり、礼雄もそこにいてレースに出場した。僕はロータスのチームの一員だった。僕たちが会うのはそれが初めてだった。僕たちはチームメイトだったんだ。当時の僕の体重は35kgくらいだったはずなので、カートに乗るとすごく速かった」

「彼だけが僕のところに来て、こう聞いてきたのを覚えている。『エステバン、このコーナーをどうやって曲がっている? 次のコーナーに備えて縁石を少し使うのか?』とね。このことは永遠に僕の記憶に残るだろう。なぜなら、僕はそのコーナーで他の誰よりもずっと速かったのに、どうやってやり遂げたのか誰も僕に尋ねなかったからだ。でも彼は僕のところに来て、改善しようと質問をしたんだ」

 そして今年ハースへ移籍したオコンは、彼が依然として強い競争心を持っていると明かした。

「以前と変わらず競争心の強い人だということがわかる。彼はおそらく僕が今まで出会ったなかで、もっとも競争心が強い人だ。それは、僕たちふたりとも共有していると思う」

 また、メルボルンでの開幕戦が非常に期待外れな結果に終わったことから、オコンは小松代表がチームに対応を迫ったと語った。第3戦日本GPでは、ハースはマシンのデザインに未検証の変更を加えたが、オコンにとってそれは小松代表の競争心の強さの証明となった。

「僕たちが遭遇したいくつかの困難に対する反応、そしてみんなが可能にした対応の早さは、これまで見たことのないものだった。最初のレースで診断したことにもとづいて、わずか2レース後にアップデートを投入するというのは、驚くべき転換だ。礼雄でさえ、そうした僕たちの能力にとても感心していた。彼はこのチームの真のリーダーだ」

「本当に印象的だ。技術的なレベルでは、彼は僕たちが進むべき方向を常にとても鋭い目で見守っている。それは僕たちがまさに今、必要としていることだ。礼雄が指揮を執って以来、このチームは間違いなく大きな進歩を見せているし、それを目にするのは素晴らしいことだよ」

[オートスポーツweb 2025年05月16日]