5月16日、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』の競技初日はSS1が行われた。全長の短いターマック(舗装路)ステージで実施されたこのスーパーSSでは、チャンピオンシップリーダーのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークし総合首位に立っている。

 9月の第11戦チリまで続くグラベル(未舗装路)連戦の初戦となる第5戦ポルトガルが木曜日に開幕。現地朝のシェイクダウン、夕方に行われたセレモニアルスタートに続き、陽が傾き始めた19時過ぎから、大西洋に面するリゾート地『フィゲイラ・ダ・フォス』にて今大会のオープニングステージとなるスーパーSSが実施された。

 このSS1は全長2.94kmのターマックステージ。各車はグラベル仕様のマシン特有の大きな姿勢変化を見せながら、大西洋に面する沿岸部の公道と駐車場に設定された特設ステージを駆け抜けていった。多くの観客が見守るなか、まずは地元ポルトガル出身ドライバーが先陣を切り、WRC2クラス上位ランカーが続いてスタート。その後、ラリー1勢がポイントランキング下位のドライバーからアタックに入っていった。

 翌日以降も使用するグラベルタイヤを使いすぎず、かつタイムも出さなければならない状況下で速さを見せたのは、現在ランキング首位を独走するエバンスだった。一日の最後に登場したトヨタのウェールズ人ドライバーは、同タイムで暫定首位のポジションに並んでいたオイット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)とセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)を、それぞれコンマ2秒上回る2分18秒1をマーク。SS1を制すとともにデイ1終了時点のラリーリーダーとなった。

 非常に僅差の争いなか、4番手にはトップからコンマ4秒おくれたアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)がつけ、0.2秒差で現王者のティエリー・ヌービル(フォード・プーマ・ラリー1)が続くトップ5に。2分19秒台のタイムとなったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が6番手、同じくGRヤリスを駆る勝田貴元は2分20秒台のタイムで7番手につける。

 その後ろはやや間が空き、若手のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップから4.1秒差の8番手。WRC2クラス首位に立ったニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)を間に挟み、シェイクダウンで最速となったマルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)がトップ10リザルトを締めくくっている。Mスポーツ・フォードWRTの僚友であるジョシュ・マッカーリーンとグレゴワール・ミュンスター(ともにフォード・プーマ・ラリー1)は2分25秒ジャストの同一タイムで総合17番手・18番手でSS1を終えている。

 WRC第5戦ポルトガルは、明日16日(金)のデイ2から本格的なグラベルラリーがスタートする。フルデイ初日はSS2からSS11までの計10本、都合146.48kmで争われるが、この日はミッドデイ・サービスが設定されておらず各選手は2回のリモートサービスのみで今大会最長の一日を走り切る必要がある。

[オートスポーツweb 2025年05月16日]