こんにちは、内野亜美です! 今回で「MKT RIDING LESSON」もいよいよ最終回。ジャンプを飛ぶ段階に入ります。1回目のレッスンでシッティングとスタンディングの基本姿勢を、2回目のレッスンで坂での姿勢を着実に身につけていきましたが、まだ自分がジャンプを飛べるというビジョンは見えないまま3回目のレッスンへ……。果たして、私は3回目のレッスンでジャンプを飛べるのでしょうか?

[やっぱり飛びたいマコチンレッスン vol.1「自然なスタンディングフォームを身につける」 - Off1.jp(オフワン・ドット・ジェイピー)]

[やっぱり飛びたいマコチンレッスン vol.2 「坂道のフォームは重力を意識」 - Off1.jp(オフワン・ドット・ジェイピー)]

第一回、第二回の記事は↑から。

最後にして、本当のベスコン

いきなりネタバラシしてしまうと、見事、ジャンプに成功しました!

今回私に立ちはだかった『敵』が、このテーブルトップです。前回、坂道でのフォームを教わっていた時に使っていた坂なのですが、まさかこれをジャンプでも使うとは……。なんでも小方選手が前日に頂上付近の土を固めて、飛び出しやすいようにしておいてくださったそうです。

この日は朝から気温が25度前後とちょうどよく、路面も朝イチは所々ぬかるみが残っていたものの段々と乾いていきました。1回目は熱中症寸前レベルの灼熱、2回目は小雨でマディ、とそれぞれ少し大変な状態だったので、最後となる3回目に最高のコンディションで走れたのは、天が味方してくれたんだと思います。

ついに自然なフォームが身についた

私は最初のレッスンでステップを踏む位置がかかと寄りであることを指摘されていたのですが、それを意識しすぎるあまり、今度はつま先に寄りすぎていたようです。もう一度坂の上でバイクが傾いている状態でステップの上でジャンプをし、姿勢を整えます。

この姿勢ができると、前回苦戦していた4連コブのスタンディングの姿勢も自然とうまくできるようになりました。前回は上り下りを繰り返している間に自分の中で訳がわからなくなってしまっていたのですが、今回この基本のフォームをしっかり身につけることができたので、落ち着いて上りのフォームと下りのフォームを繰り返すことができました。

また、坂の上りの姿勢で背中を丸めてしまっていたところを、「体ごと前に倒すイメージ」と教えていただいたことで、まっすぐで綺麗なフォームに直すことができ、坂での姿勢もより楽になりました。

そして、楽な姿勢で乗れるようになると、前回エンストしたり、逆に開けすぎたりしていたアクセルワークも落ち着いてできるようになり、4連コブをうまく進めるようになりました。

そのまま段々とアクセルを開けていき……

そしていよいよジャンプの準備に入ります。まずは坂を登るときにアクセルを開ける練習。今までは4連コブで坂の下りでアクセルを開けていましたが、今度は1つ目のコブの上りでアクセルをしっかり開け、フロントタイヤが持ち上がって浮く感覚を覚えます。ここでは小方選手がアクセルを開けるタイミングなどを並走して指導してくださります。

坂の少し前から前傾姿勢を作り、リアタイヤがコブのてっぺんに来るくらいまでアクセルを開け続ける、と小方選手から言われた通りに実践を重ねます。

何度も練習を繰り返し、ここでスムーズにフロントタイヤを浮かせることができたので、いよいよテーブルトップに移ってジャンプの練習を開始。

まずは坂を上り始めるところから頂上までアクセルを開け続けながら登っていきます。それでもなかなか思い切ってアクセルを開けられない私を見て、小方選手が坂の始まりより1.5m程手前と、坂の登り切ったところに三角コーンを置いてくださいました。左の三角コーンでアクセルを開け始め、右の三角コーンで閉じる、という目安です。これがあることで安心してアクセルを開け切ることができました。

ここでも小方選手は何度も私の横を並走してアクセルのタイミングや量を教えてくれます。それに従って少しづつアクセルを開けられるようになっていくと……。

恐怖心なく、楽しくアクセルを開けられるのは
地道なフォーム練習のおかげ

何回目かに「おおっ!」という声が聞こえました。フロントが浮いたようで、小方選手やスタッフさん、周りで見ていてくれた方から歓声が上がります。ただ、これは自分では全くわかりませんでした。それでも「今の感じでもっとアクセルを開ければ良い」という小方選手の言葉を信じ、そこからさらにアクセルを足していきます。不思議と「怖い」と思う気持ちは全くなかったので、どんどんとアクセルを開ける量を増やしていきます。

すると、その数回後にフワッと浮いた感覚。「飛んだ!」と思った瞬間、周りからも「おお〜!!!」とさっきよりも大きな歓声が聞こえてきました。

やったー!!!

もうめちゃくちゃに気持ちよかったです。客観的に見たら少し浮いているかな、という程度だったと思いますが、バイクでジャンプを飛ぶ感覚は今まで体験したことない楽しさでした。

アクセルを開けることや飛ぶことに対する抵抗や恐怖は全くなく、ひたすらに楽しかったです! これはこれまでの3回のレッスンを通じて基礎のフォームを作っていき、丁寧にステップを踏んで飛ぶ練習を積み重ねてきたから、だそうです。

楽しくて楽しくて、ニコニコしながらその後も何度も挑戦していきます。3回に1回ほどアクセルの量やタイミングがドンピシャにはまって飛ぶことができ、その度にもっと楽しくなっていきます。

上り坂の基本姿勢はここまでずっと練習してきたので自然にでき、アクセルに集中して坂に向かいます。飛んだ後の着地は膝とバイクが勝手にやってくれるので怖くありませんでした。これも、前回、前々回と地道な上り下りのフォームの練習を重ねたからだと思います。もっと飛びたい、もっと飛びたいとアクセル量をさらに増やしていき、ひたすらに練習を重ねます。

その後も時間の許す限り、小さなシングルジャンプに移動し、さらに練習をします。ここではフロントはほぼ毎回浮かせることができ、勢いよく飛び出していけました。

綺麗なフォームは、一生の宝物

振り返ってみると、4連のコブでの練習がジャンプを飛ぶ上でとても大きかったと思います。しっかりと上りと下りのフォームを落ち着いてできるようになっていたため、いざジャンプを飛ぶ、ということになったときにも、無意識でしっかりとしたフォームができたように感じます。また、このコブの1つ目でアクセルを開けフロントが浮く感覚を理解できたことで、浮くことに対する恐怖も無くすことができました。

「怖いと感じる飛び方は何かがおかしいんです。バイクの挙動とかフォームとか。そうするとフロントタイヤが落ちてしまったり、逆に急に上がってしまったりとコントロールできなくなり、怖い思いをしてしまいます。楽しいのは綺麗なフォームができているから。このフォームのまま伸ばしていけば危なくなく大きなジャンプも飛べるようになります。ここまで綺麗なフォームを身につけてきた、という安心感も怖さを感じない理由につながります」

と、小方選手は改めてフォームの重要性を教えてくださいました。

振り返ってみると、3回のレッスン全てが本当に楽しかったです。小方選手のMKT RIDING LESSONは前にも触れた通り「レッスン」。ガチガチのスクールではないため、敷居が他より低いように感じます。1回の値段も8,800円〜と、かなりリーズナブルだと思います

ですが、レッスンの内容は超充実。一人一人のスキルやその状況に合わせてレッスン内容をしっかり練ってくださり、指導もとてもわかりやすいんです。口頭で説明したのちに実演してくださり、生徒が実際にやっている時は先導したりそばで見てアドバイスをしたり。隣でバイクを支えてくださいながらフォームを確認したり、一緒に走ってタイミングを教えてくれたり、ということもしてくださります。そしてその間、絶えず声をかけ続けてモチベーションを上げてくださいます。怒る、否定するなんてことはもちろん全くなく、出来たら一緒に喜んで、たくさん褒めてくださいます。なのでうまくいってなくても落ち込むことなく「頑張ろう」と打ち込めますし、できた時の嬉しさは一人でやっているとき以上。そうやって真剣に楽しんでいるうちに、気づけばスキルアップしています。

また、私は3回のレッスンで1回も転ぶことなく目標であった『ジャンプを飛ぶこと』を達成しました。私のスキルに合わせて1ステップずつ丁寧にレッスンを進めてくださったおかげで、無理をすることなく、怖い思いもせず、楽しく気持ちよくジャンプを飛べました。

小方選手によると「基本から自分なりに乗りやすく変えて行って、わからなくなったらまた基本に戻ればいい」そうです。そこに戻れるという基本のフォームを身につけられたことは、私がこれからオフロードバイクに乗っていく上でとても重要な資産だと思います。

個々の目標やレベルに細かく合わせてくれる
MKT RIDING LESSON

小方誠選手のMKT RIDING LESSONでは、初級者から上級者まで、さまざまなテーマのレッスンを受けることができます。今回私が参加した「やっぱり飛びたい!レッスン」や初心者向けの「オフロードバイク買っちゃった!レッスン」、上級者向けの「レースイベントで速く走りたい!レッスン」などバラエティ豊かで目標設定がしやすいです。

1回のレッスンは基本3時間で、午前の部と午後の部に分かれています。マンツーマンでもグループでも受講可能で、その人のレベルに合わせたレッスンを行うため、私のような女性でも気軽に参加することができます。

マシンは自分のバイクはもちろん、CRF125FやCRF110Fをレンタル可能です。また、装備品も一式レンタルのものがあるので、マシンや装具を何も持っていない初心者でも手ぶらでレッスンを受けることができます。また、保険も毎回小方選手の方で加入してもらえます。

現在の主な開催場所は今回使用したNPKやその隣のモトクロスヴィレッジ。レッスンの料金は8,800円からです(レッスンの内容や場所によります)。

日程やレッスン内容の相談をメールで受け付けているそうなので、気になる方は気軽にメールしてみてください!