こんにちは、内野亜美です! 連載2回目となる今回は、なんと雨の後のレッスンに……。ちょっとヒヤリとする瞬間もありながらも、着実にジャンプに向けて成長していることを実感できています!

[やっぱり飛びたいマコチンレッスン vol.1「自然なスタンディングフォームを身につける」 - Off1.jp(オフワン・ドット・ジェイピー)]

第一回目の記事は↑を参照!

普通に立っていても楽な姿勢が正しいポジション

最初は前回教わったスタンディングフォームの補完。オーバルをシッティングやスタンディングで周りながらフォームをチェックしてもらいます。私はスタンディングの際に膝が前に入ってしまいがちで、前回は最後までそれが抜けませんでした。トップライダーの方々がレースをしている時は膝を曲げて路面の凸凹によるショックを吸収して走っていますが、初心者がゆっくり走ることを前提とした場合、膝をまっすぐにすることで、腕に力が入らない自然なフォームを身につけることができるんだそうです。

そこで小方選手は「ステップの上で足だけで直立できる姿勢であれば腕に力を入れなくてもバランスが取れます。それが上半身の力が一番抜けているリラックスした姿勢です。手に力を入れるしかないフォームは疲れやすくなってしまいますので、一番楽なポジションにいることが大切です。膝が曲がっている姿勢は普段普通に立っている時には絶対に取らない不自然な姿勢。それはバイクの上でも同じです」とわかりやすく教えてくださりました。

慣れないマディ路面に怖がって腰が引けていた私のライディングフォームが、短時間でかなり改善しました。小方選手は論理立てて説明してくださるので頭に入りやすく、それを意識して走ることができるのでどんどん上達できます!

斜面でのフォームも基本は同じ
「重力を意識してまっすぐ」

いよいよ今回のメインとなる、上りや下りなど坂道でのフォームを教わります。坂を上ったり下ったりする時に一番重要なのは「重力に対してまっすぐでいること」と小方選手は言います。

「平らなところと同じようにバイクと一緒に体が傾いてしまうと、上り坂では体が後ろ向きになりウイリー、下り坂だとつんのめって前転してしまいます。体はバイクに対してではなく地面、重力に対して常に真っ直ぐにすることを意識しましょう。斜面でもバイクのステップの上でジャンプできるフォームが正しいフォームです」

バイクと一緒に体も傾ける悪い例をわざわざ実演してくださる小方選手。

まずはシッティングから勾配に慣らしていき、フォームができていたらスタンディングへ移行していきます。

重力に対してまっすぐなフォームなら安定します。

この上り坂の姿勢は、子供の時に友達とよくやっていた、「手押し相撲」の押している時の姿勢。このように体の線がまっすぐな状態での前傾姿勢が上り坂のフォーム。小方選手と実際にやってみながら、この状態では普通膝が曲がらないことなどを確認します。

まずは坂の上でバイクが斜めでも、重量に対してまっすぐに立てるポジションを体感。手はここからハンドルにそっと添えるだけです。

下りも同様。

実際にテーブルトップを上ったり下ったりしながらフォームを直してもらいます。シッティングと違い、なかなか体をまっすぐにできず、どうしても膝が少し曲がってしまいます。

応用篇、4連コブであわや転倒⁉︎

次に4連のコブに挑戦。これも「コブが1つのテーブルトップの時と同じで上り坂は前傾姿勢に、下り坂は少し後ろに引いて重力と垂直な位置をキープする」と聞いてやってみますが……。

上り下りを繰り返すと、途中でとっ散らかって訳がわからなくなり、膝が曲がり腰も引けてしまいます。また、上り坂で失速してしまい、アクセルを足すのですが、タイミングや調整が難しく、エンストしたり、逆に開けすぎて、あわや転倒⁉︎ というシーンも(汗)。

アクセルを開けすぎたせいで体が遅れて、アクセルが戻せなくなり、次のコブで跳ねてそのままノーコントロールに……。なんとか転ばずに静止できたのは、前回のレッスンで小方選手に教わったフォームを体が無意識に維持していたおかげ、なのかも!

雨が強くなってレッスンが厳しくなると、ミニコースを小方選手と一緒に走ってみました。すると、1回目のレッスンを受ける前に走った時より、格段に走りやすくなっていて驚き!

1ステップずつ進めることによって安全にスキルアップ

MKT RIDING LESSONで小方選手が掲げるコンセプトの1つに「安全」があります。

「ただジャンプを飛ぶだけなら、アクセルを開けるだけで良いので誰でもできます。でも、それを自己流のフォームのままやるのは危険です。フォームの確認から1ステップずつやることによって、怪我せず安全に飛ぶことができるんです。そしてその基本ができていれば、ジャンプが大きくなってきたり、テクニカルになってきても順応できるようになるんです」と小方選手。

そのため、初心者の私の場合はもちろん、多少オフロード経験がある人のレッスンでもフォームのチェックから入るそうです。また、1回1回のレッスンの目標や状況によって内容を柔軟に変えながら、楽しんで上達できるように指導してくださります。

マディ走行は「急」に注意

2回目のレッスンは前日の夜から雨が降り始め、レッスン中もずっと霧雨が降っていました。気温も21度と、1回目のレッスンより10度以上低く、半袖では肌寒いくらい。路面状況を心配しながら向かいましたが、レッスン会場のNPK(ナショナルパーク川越)のオーバルコースは水捌けが良かったため、大きなぬかるみや水溜まりはない状態でレッスンをスタートすることができました。

それでも当然路面は濡れており、所々土が柔らかくなっているところもありました。そのため、小方選手と相談した結果、2回目の今回は「坂のスタンディングフォーム」という当初予定していたテーマに加え、「初心者のマディの走り方」も教えていただくことになりました。

路面がマディの状態の時の走行は、当たり前ですがドライの時と全く同じにはできません。

まず走行前にタイヤの空気圧を下げておくことがポイント。小方選手のレッスンではドライコンディション時は0.9kgfに設定しているらしいのですが、0.8kgfまで下げることにしました。タイヤの空気圧を抜くことでタイヤがより地面に押し付けられるようになり、グリップが増すとのこと。

数値はライダーの体重、マシン、タイヤの種類、コースの土質によって変わりますので、あくまで参考数値。空気圧の抜き過ぎはパンクのリスクが増えるらしいので慎重に!

そしてシリコンスプレーを吹き付けておくことで泥の付着を軽微にして、マシンが重くなりにくいとのこと。さらに付いてしまった泥も落ちやすくしてくれるため、走行後の洗車も楽になります。

また、走る際の注意点として小方選手が挙げていたのは、『急』がつく動作に注意すること。

「マディコンディションでの注意点ですが、急加速、急ブレーキなどの急な動作をするとタイヤが滑ってしまいます。アクセルはゆっくり開ける、ブレーキはゆっくりかけるなど、いつもよりも繊細な操作を心がけましょう。

ドライの路面ではタイヤのグリップが良いのでアクセルワークが多少ラフでも大丈夫ですが、雨の場合はそれが悪さをしてくるので、より丁寧な操作が必要になります。なので雨の時に練習をした後に晴れている中で乗ると、自然とアクセルがうまく使えるようになっていたりもします。

また、ライン取りも変わります。晴れている時よりバンク角が深くならないように、普段よりR(旋回半径)を大きく取り、バイクをあまり寝かさずに済むライン取りを意識しましょう。

初めてマディコンディションを走る時は慎重になってターンが外側に孕んでしまうと思います。タイトなコーナーでは余計そうなってしまうと思いますが、練習を重ねてそれをドライと同じラインで曲がれるようになると、晴れて路面がグリップした時に、より上手く曲がれるようになるんです。路面がマディの時は滑らないところを自然と探して走るようになるので、ライン取りを考える力もつきますね」と小方選手。

実は私はマディで走るのは初めて。しかし、小方選手曰く、マディはマディで良い練習になるし、この練習は路面がドライになった時にも生きてくるとのことでした。

モチベーションを上げてくれるので終始楽しいレッスンでした!

レッスン3回のうち2回を終えましたが、レッスンを重ねるごとに「オフロードバイク楽しい!」「もっと乗ってもっと上達したい!」と、自分の中でオフロードやバイクが好きな気持ちが膨らんでいるのを実感しています。

これは小方選手がレッスン中にたくさん「いいよ!」「上手い!」「そうそう!」などと褒めながら教えてくださるので、高いモチベーションを保ったまま楽しく乗れている、というのが大きいと思います。もちろん、改善点の指摘も丁寧かつわかりやすく、スッと飲み込むことができます。

緊張感のある全日本モトクロス会場でも、明るくフレンドリーな性格でファンサービス旺盛な小方選手ですが、それはもちろんレッスン中も同じです。全日本トップライダーがめちゃくちゃ褒めてくれながら、的確かつ丁寧に教えてくれるレッスンはものすごく楽しく、上達のスピードも桁違い(だと感じています)!

次はラスト3回目、いよいよジャンプを飛ぶ予定です。本当に私が飛べるのか少し不安ではありますが、今はとにかく早くまたオフロードバイクに乗りたくてウズウズしています。小方選手のご指導のもとでかっこよく飛べるように頑張ります!

一人でもグループでも!気軽に参加し上達できるMKT RIDING LESSON

小方誠選手のMKT RIDING LESSONでは、初級者から上級者まで、さまざまなテーマのレッスンを受けることができます。今回私が参加した「やっぱり飛びたい!レッスン」や初心者向けの「オフロードバイク買っちゃった!レッスン」、上級者向けの「レースイベントで速く走りたい!レッスン」などバラエティ豊かで目標設定がしやすいです。

1回のレッスンは基本3時間で、午前の部と午後の部に分かれています。マンツーマンでもグループでも受講可能で、その人のレベルに合わせたレッスンを行うため、私のような女性でも気軽に参加することができます。

マシンは自分のバイクはもちろん、CRF125FやCRF110Fをレンタル可能です。また、装備品も一式レンタルのものがあるので、マシンや装具を持っていない初心者でも手ぶらでレッスンを受けることができ、保険も毎回小方選手の方で加入してもらえます。

現在の主な開催場所は今回使用したNPKやその隣のモトクロスヴィレッジ。レッスンの料金は8,800円から(レッスンの内容や場所によります)。

日程やレッスン内容の相談をメールで受け付けているそうなので、気になる方はぜひ気軽にメールしてみてください!