投手として初のメジャーリーガーとなったマッシー・ムラカミこと村上雅則投手がサンフランシスコ・ジャイアンツでデビューしてから半世紀以上が経過した。以降、数々の日本人投手がMLBの舞台で投げ、MLBの強打者たちを相手にしてきた。今回は日本人初○○の投手部門を特集する。

■日本人初勝利&奪三振

 

 
村上雅則投手、1964年9月29日、9月1日
  
 日本人MLB選手の先駆者である村上雅則投手が、ジャイアンツでデビューを果たした1964年に勝利、セーブ、奪三振を記録。まずはデビュー戦の9月1日のメッツ戦でチャーリー・スミス内野手から見逃し三振を記録。日本人投手として歴史を築いた。
 
 また、同年9月22日には そして、9月29日には4-4と同点で迎えた9回からの3イニングを1安打、3三振に抑え、11回裏にチームはサヨナラ勝ち。日本人投手として初の勝利を手に入れた。ちなみに初敗戦も村上が1965年5月22日に記録している。

■日本人初セーブ

 

 
長谷川滋利投手、1998年6月4日
 
 公式記録として初めてセーブが記録されたのが1969年であるので、村上氏が1964年に記録したセーブ(6点差で登板し1回を無失点)は扱わない。97年に海を渡りエンゼルス所属となった長谷川滋利投手が98年6月4日にセーブを記録。後に所属することとなるマリナーズ戦で5-2と3点リードした状況の8回裏無死一二塁から登板。2回を4三振、無失点に抑え初セーブを記録した。

■日本人初完封

 

 
野茂英雄投手、1995年6月24日
  
 村上雅則投手がMLBで活躍した約30年後の1995年に1人の日本人投手が海を渡る。独特なトルネード投法で三振を次々と奪い米国を騒然とさせた野茂英雄投手だ。野茂はデビュー4戦目の5月17日に驚異の14三振を披露すると、6月24日には9回を2安打、3四球、13奪三振で日本人初完封を記録。さらに続く試合でも完封を記録し、この年だけでリーグ最多タイの3完封。また、最多奪三振のタイトルを獲得し、新人王に選ばれた。

■日本人初ノーヒットノーラン

 

 
野茂英雄投手、1996年9月27日
  
 野茂は96年に打者天国でもあるロッキーズ本拠地のクアーズ・フィールドで史上初そして現在でも唯一のノーヒットノーランを達成する。さらに野茂は2001年にはレッドソックスの一員としてノーヒットノーランを再度達成した。また、2015年8月12日にはマリナーズの岩隈久志投手が、オリオールズ戦で達成。日本人史上2人目の快挙となった。
 
 野茂は他にも日本人初の開幕投手(2000年:タイガース)や、球宴出場など打撃編に負けず劣らず数多くの日本人初○○の記録を保持している。

■日本人初ワールドシリーズ登板

 

 
岡島秀樹投手、2007年10月25日
  
 ワールドシリーズで初めて登板した日本人投手は2007年のレッドソックス時代の岡島秀樹投手だ。この試合で岡島は先発のカート・シリング投手の2番手として2-1と1点リードの緊迫した6回途中から登板。2回1/3を無安打、4三振に抑える好投でホールドを記録。チームの勝利に貢献した。
 
 ちなみに第3戦では松坂大輔投手がワールドシリーズで日本人初の先発投手として登板し、5回1/3を3安打、3四球、5三振、2失点で勝利投手となった。

■番外編:日本人初野手の登板

 

 
イチロー外野手、2015年10月4日
  
 日本人野手として初めて登板したのはイチロー外野手だ。2015年の公式戦最終戦のフィリーズ戦で4点ビハインドの8回裏に登板し、最速89マイル(約143キロ)の直球で1回を2安打1失点という成績だった。ちなみに今年はアストロズの青木宣親外野手が6月30日に登板し、1回を1安打、2四球、3失点と打ち込まれた。